連続テレビ小説「ちむどんどん」104話「君と僕のイナムドゥチ」

沖縄料理店・ちむどんどん

暢子「和彦君 歌子とも相談して 東京風に メニューも考えてみたわけ。 ゴーヤーチャンプルーは ニガウリの肉炒め。 どう?」

和彦「なるほど。 それなら 東京に人にも どんな料理か分かるよね。」

暢子「うん できることは全部やったはず。 いよいよ 明日か…。 何してるの?」

和彦「明日 オープンだから。」

暢子「ハッ…。」

和彦「はい。 ちむどんどん 僕からの前祝い。」

暢子「アキサミヨー イナムドゥチ!」

和彦「歌子ちゃんに教えてもらいながら 作ってみた。」

暢子「懐かしい。 お正月に 家族みんなで食べたさぁ。」

和彦「イナムドゥチは 沖縄のお祝い料理の定番なんだよね。」

暢子「うん。 頂きます。」

和彦「どうぞ。」

暢子「ん~ マーサン! うち この白みそ 大好き。 フフフ…。」

和彦「よかった。 料理を作って 喜んでもらえるって 気持ちいいね。」

暢子「うん! うれしい。」

和彦「あんまり力になれなくて ごめんね。」

暢子「ううん。 ありがとう。 最高のお祝いさ。 和彦君も 一緒に食べよう。」

和彦「うん。 ついでくる。」

暢子「うん…。 アイ!」

和彦「どうした?」

暢子「蹴った。」

和彦「蹴った?」

暢子「うん。」

和彦「えっ…。 あっ… 動いた!」

暢子「蹴る力が デージ強い。 男の子かね?」

和彦「どうだろう。 暢子にそっくりな 女の子かも。」

暢子「早く会いたいさー。」

和彦「うん。 楽しみだね。」

暢子「うん。 フフフッ…。」

1979年(昭和54年)9月

そして 暢子の店 沖縄の味 ちむどんどん 開店の日。

(戸が開く音)

田良島「あれ 俺が お客様第1号?」

暢子「田良島さん! すいません まだ開店前で。」

田良島「あ~ 表で待ってた方がいい?」

暢子「いやいやいや。 どうぞ。 歌子 看板出して。」

歌子「はい。」

田良島「お~い いいってさ。 お邪魔しま~す。」

歌子「おっ…。 えっ あっ…。」

暢子「いらっしゃいませ。 お好きな席にどうぞ。」

智「暢子 オープンおめでとう。」

暢子「智! もう来てくれたわけ?」

智「当たり前ヤサ。」

歌子「いらっしゃい。」

田良島「とりあえず 沖縄そば。」

「俺も!」

「俺も!」

田良島「人数分と…。」

暢子「はい。」

田良島「あとは 暢子ちゃんのおすすめを 適当に お願いしていい?」

暢子「分かりました。 ありがとうございます。」

田良島「はい。 あと これ。 差し入れ。」

暢子「えっ? 頂きます。」

田良島「はいはい。」

暢子「いらっしゃいませ。 矢作さん ニガウリの肉炒め もう出せます?」

矢作「はいよ。 …ったく ようやく仕込みが終わったと思ったら。 よし…。」

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