連続テレビ小説「ちむどんどん」105話「君と僕のイナムドゥチ」

沖縄料理店・ちむどんどん

歌子「あっ いらっしゃいませ。 お好きな席にどうぞ。」

暢子「いらっしゃいませ。」

歌子「えっと ヘチマを みそで…。」

暢子「今 来たお客様 初めてですよね。」

矢作「えっ? だから 何?」

暢子「オーナーと約束したんです。 知らないお客様で お店が満席になったら お店に来るって。」

矢作「大丈夫か?」

暢子「ん?」

矢作「おなかの子 ちゃんと気を付けてるか?」

暢子「はい もちろんです。」

矢作「それ済んだら 座っとけ。」

暢子「はい。」

歌子「空心菜炒めとアオサの吸い物 お願いします。」

矢作「はいよ。」

矢作「お待たせしました。」

暢子「矢作さん…。」

矢作「手が止まってる。」

暢子「あっ… はい。」

山原小中学校
教室

良子「沖縄は 長寿の島といわれています。 その秘密は ずばり… 沖縄料理。 ここ 沖縄には おいしくて 体に とってもいい食べ物がいっぱい。 今日は そんな沖縄の食べ物を たくさん見ていきましょう。」

優子「僕は 田芋。 台風にも負けずに 元気に育ったさ。」

安室「泥だらけの田芋君を 洗って 鍋でゆでて 潰して いろんな具と混ぜて 出汁で味を付けると あら不思議! ねっとりモチモチの『ドゥルワカシー』に大変身!」

児童たち「おお~!」

優子「田芋を煮る様子が 泥を煮ているみたい。 つまり『泥 沸かし』といって…。」

児童「だから『ドゥルワカシー』?」

優子「そう 大正解!」

(拍手と歓声)

給食室

2人「ありがとうございます。」

教室

児童「手を合わせて。 頂きま~す。」

一同「頂きま~す。」

良子「今日の給食にある イナムドゥチは お正月や お祝いの時に食べる 具だくさんのおみそ汁です。」

良子「『イナムドゥチ』とは『イノシシもどき』という意味で 今では 豚肉を使っているけど 昔は イノシシの肉を使っていました。」

児童「ふ~ん…。」

良子「ドゥルワカシーの田芋は キヨシのおばぁの田んぼで 取れたものです。」

キヨシ「えっ? おばぁの田んぼで?」

(笑い声)

児童「おいしい。」

児童「お代わりしたい。」

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