賢秀「ありえん。 やっぱっり ありえん!」
歌子 良子「ニーニー!」
賢秀「暢子!」
良子「暢子!」
歌子「暢ネーネー!」
良子「行かないで~!」
歌子「嫌だ 行かんで~!」
賢秀「止まれ~!」
良子「暢子!」
歌子「暢ネーネー!」
賢秀「止まれ~!」
暢子「止めてください! 止めてください。」
賢秀「暢子!」
良子「暢子!」
歌子「暢ネーネー!」
賢秀「暢子。」
良子「暢子。」
歌子「暢ネーネー…。」
賢秀「暢子は行かさない。 誰も東京には行かさん!」
良子「みんなで ここで 一緒に暮らしたい!」
歌子「みんなで 幸せなりなります!」
賢秀「幸せになります。」
良子「幸せになります。」
優子「暢子…。 ごめんね。 暢子 ごめんね。」
暢子「お母ちゃん… ごめんなさい。」
優子「お母ちゃんが間違っていた。 みんなの言うとおりさ。 今までどおり ここで みんなで 幸せになろうね。」
優子「申し訳ありません。 お願いします!」
史彦「荷物 持ってきてあげなさい。」
(ドアが閉まる音)
和彦「いつか 東京に来いよ。 おいしいもの 世界中のうまいもの 食べさせてやるからな!」
暢子「ありがとう。」
和彦「手紙 書くからな。」
(クラクション)