連続テレビ小説「ちむどんどん」39話「再会のマルゲリータ」

オーナー室

房子「引き受けてくれたわ。 ただし 条件を出された。」

暢子「条件?」

房子「明日の朝までに 投書記事を 一つ見つけること。」

和彦「投書記事?」

房子「1960年代のどこかで 東洋新聞の投書欄に ある女性の投書が掲載された。 それを探してくれたら 明日の朝 30分だけ 追加取材に応じるって。」

愛「どんな内容ですか?」

房子「ピザのことが書かれている とだけ。」

和彦 愛「ピザ?」

田良島「名前 分かるんですか? その女性の。」

房子「教えてくれなかった。」

和彦「でも 見つかるかな。 60年代の投書というだけで。」

田良島「10年分の投書を読んで ピザに関するものを 見つけるしかないのか。」

愛「それに 明日の朝までにとなると…。」

暢子「探すしかない! 何が何でも探して 追加取材して 納得のできる記事を書くんでしょ?」

和彦「うん。」

暢子「うん。」

比嘉家

優子「まだ 熱があるね。」

良子「どうしても 行きたいの?」

歌子「うん。」

良子「お母ちゃん 歌子に ついていってあげて。」

優子「だけど…。」

良子「うちは 大丈夫。」

東洋新聞
学芸部

暢子「東京オリンピック 1964年って うちは まだ 小学校5年生さぁ。」

田良島「はい 陣中見舞い。」

和彦「ありがとうございます。」

暢子「ウチナーンチュの投書だ。 上京したての心細い気持ち よく分かるさぁ。」

田良島「復帰前は 渡航証明書も必要だったし 今より ずっと不便だったろうな。」

暢子「んっ こっちは学校の先生。 こっちは 病気の子供を看病するお母さん。 うちの妹も しょっちゅう熱出して…。 アイ? 歌子は 今日…。」

オーディション会場

歌子「♬『この背中に 鳥のように 白い翼つけて下さい この」

倒れる歌子

(悲鳴)

鈴木「比嘉さん?」

「比嘉さん? 大丈夫ですか?」

鈴木「大丈夫? 比嘉さん!?」

「大丈夫ですか? 比嘉さん?」

鈴木「まずいな… お母さん! お母さん!」

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