レストラン・フォンターナ
厨房
暢子「何かあったんですか?」
山辺「事務所の方に こんなものが…。」
暢子「まさかー!」
江川「3人の包丁がない…。」
房子「どうしたの?」
二ツ橋「矢作 桃木 玉島の。」
江川「そういえば この前…。」
回想
矢作「お前ら いつまで 働き蜂のままでいる?」
玉島「働き蜂って?」
矢作「お前らも いいかげん気付け。 結局 どこまで行っても 俺たちは ただの消耗品。 その巣を 抜け出さないかぎりな。」
回想終了
二ツ橋「辞めるにしても こんな辞め方は ひどすぎます。 こっちが困るのを分かってて 嫌がらせみたいに…。」
房子「今日の予約は?」
二ツ橋「ランチ 6組24名。 ディナーは 伊藤様5名 黒田様3名をはじめ 都合10組32名様です。」
江川「予約なしのお客も入れると 恐らく 40名ぐらいに。」
山辺「長山さん 今日休みですよね? 今からでも 来てもらえませんかね?」
房子「法事で新潟。」
二ツ橋「臨時休業ですね…。 ご予約のお客様方に 連絡を。」
山辺「はい…。」
房子「店は 休みません。 私が 厨房に入ります。」
暢子「まさかー! オーナーが?」