連続テレビ小説「ちむどんどん」63話「黒砂糖のキッス」

和彦「暢子は…。。 両親から 沖縄戦の話は聞いてる?」

暢子「沖縄戦?」

和彦「うん。 特集記事の企画を考えてるんだけど 戦争を絡めた話を 提案してみようと思ってて。」

暢子「あっ ああ…。」

和彦「ん?」

暢子「あっ ううん…。 ん~… お父ちゃん お母ちゃんから 戦争の話は 聞いたことがない。 村のおじぃ おばぁも 誰も 戦争の話はしなかった。」

和彦「そっか…。 いや 沖縄で遺骨収集の活動をしている 嘉手刈さんというご老人がいてね。」

暢子「遺骨収集?」

和彦「南部の洞窟とかには 沖縄戦で 亡くなった方々の遺骨や遺品が 今でも そのままになってるそうなんだ。 それを掘り出して 分かるものは家族のもとに返す。 20年くらい前に うちの記者の誰かが記事にした。」

和彦「戦争を知らない世代が増えた今 改めて 話を聞きたいんだ。 ただ この記事が出たあとは 一切 取材を受け付けていないらしい。 那覇支局の同期も 何度か アタックしてみたけど いつも門前払いだって。 まあ 僕は 諦めないけどね。」

♬~(『いちゅび小節』)

暢子「近づいてきたね。」

♬『いちゅびぐぁや なぢち たしままてぃ かゆてぃ あばぐぁ しぬぶんてぃ』

和彦「エイサーってさ 沖縄の中でも 地域によって微妙に違うんだよね?」

暢子「あ~ フフッ。」

和彦「いつか 見てみたいな。 沖縄で。」

暢子「うちも久しぶりに見たいさぁ。 沖縄で。」

和彦「一緒に 行ってみる?」

暢子「うちと 和彦君が? 愛さんと行ったらいいのに。」

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