連続テレビ小説「ちむどんどん」67話「渚(なぎさ)の、魚てんぷら」

東洋新聞
学芸部

田良島「特集記事の反響。」

愛「…」

『大きな励みになりました』。

『胸のすく思いです』。

愛「えっ…?」

『この記事を読んで 勇気をもらいました。 本当に ありがとうございました』。

愛「これ…。」

田良島「大野の声は 読者に届いた。 頑張ったかいが あったな。」

田良島「小林!」

小林「はい。」

田良島「この見出し 練り直せ。」

小林「分かりました。」

レストラン・フォンターナ
ホール

山辺「ご案内いたします。」

西郷「はい。」

山辺「あちら 奥のお席でございます。」

西郷「はい。」

房子「いらっしゃいませ。 お待ちしておりました。 どうぞ。」

西郷「こちら 高石さんです。」

真知子「どうも 高石真知子です。」

房子「オーナーの大城です。 皆様 どうぞ ごゆっくり お過ごしください。」

房子「お待たせしました。 ポルチーニのリゾットでございます。」

西郷「こっ これは…。」

真知子「亡くなったお母様が 病室で このお料理のことを 話してくれたことがあります。」

房子「どうぞ。」

めぐみ「私は 母を忘れることはできません。 母と この店で このリゾットを食べた思い出は 私にとって 特別で 大切な思い出です。」

真知子「忘れないでください お母様のこと。 とっても すてきな方でした。 私は もちろん ほかのどんな女性にも お母様の代わりは 務まりません。 だけど あなたが認めてくれるなら 少しずつでも お友達になりたい。 もちろん あなたが嫌なら きっぱり諦めます。」

めぐみ「お父さん。 また 来年も このお店に来たい。 真知子さんと 3人で。」

西郷「もちろんだ。」

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