青柳家
重子「衣が… ふわっふわ。 ううん おいしくない。 ちっとも おいしくないわね。」
養豚場
賢秀「おいしい! マーサンヤー! やっぱり 猪野養豚の豚 最高ヤッサー!」
清恵「あんたねぇ 自分で言ったこと覚えてんの?」
賢秀「はい! すいません! やっぱり もう一度 働かせてください! お代わり。」
清恵「その態度が信用ならないの! あんたなんか いなくても 全然 平気なんだから もう とっとと出てけば?」
寛大「あいたたた…。 あいたたた…。」
清恵「えっ…? ちょちょちょ…。 何 何?」
寛大「いつもの腰痛の腰痛だよ。」
清恵「あ~っ。 大丈夫?」
賢秀「大丈夫ですか?」
寛大「あ~ 駄目だ 立てない。 こりゃ 仕事にならんぞ こりゃ。」
賢秀「俺がやります! すぐやります!」
寛大「あ~ 悪いな。」
清恵「もう~。」
寛大「あいたたた…。」
清恵「えっ…。」
寛大「清恵 おい 豚舎 豚舎行って 湿布持ってこい。」
清恵「えっ 湿布? 何で そんなとこ置いてきたのよ!」
寛大「あいたたた… あいたたたた…。 はぁ~。 ハッ フッハッハ…。」
そして 数日後…。
レストラン・フォンターナ
山辺「はい 4名様 来週の土曜日に…。」
(ドアベル)
暢子「あっ すいません あの まだ…。」
矢作「お前 まだいたのか?」
暢子「アキサミヨー 矢作さん?」
江川「てめえ 今更 どの面下げて…。 お前のおかげで オーナーや俺たちが どれほど…。」
暢子「あっ 江川さん!」
山辺「何してるんですか!」
長山「何の用だ!」
矢作「オーナー。 オーナーいるか。」