東洋新聞
学芸部
笹森「うちの記者が 悪徳商法に関わっていたとなると 読者は もちろんのこと 上層部も黙っちゃいない。」
田良島「殴っちまったのか?」
和彦「突き飛ばしたのは 事実です。」
笹森「暴力を認めるんだな?」
和彦「はい…。」
笹森「責任を取って 退職届を書け! 書きたくないというなら 懲戒解雇だ。」
田良島「俺が責任取ります。」
和彦「田良島さん。」
田良島「俺が辞めるので 青柳は 不問にしてください。」
和彦「待ってください。」
田良島「黙ってろ。」
笹森「処分は 追って伝える。」
田良島「局長!」
和彦「田良島さん! 何で…。」
田良島「考えろ! お前は 今 無職になるわけにはいかないだろ。」
あまゆ・2階
暢子「ただいま。」
和彦「お帰り。」
暢子「辞める?」
和彦「うん。 そうしないと 田良島さんに迷惑が。」
暢子「ニーニーと うちのせいで 大変なことに。」
和彦「暢子も賢秀も 僕の大切な家族。 後悔はしてない。」
養豚場
清恵「今度は 何を たくらんでんの?」
賢秀「たくらむ?」
清恵「おかしいじゃん。 顔に あざ作って帰ってきてから 休憩も取らずに 真面目にず~っと。」
賢秀「清恵さん。」
清恵「何? なっ 何なの?」
賢秀「僕は 生まれ変わる。 真面目に 地道に コツコツ 生きてくと決めた。 もし ご迷惑でなければ ここで一生 一緒に働かせてください!」
清恵「一生? 一緒に? それは つまり…。」
寛大「あっちの豚舎 ちょっと 修繕が必要だ。 あ~ 喉が渇いた…。 あっ…。」
寛大「あっ いや あっ 豚舎が渇いて 喉が修繕だった! あっ そ… そうだ そうだ! 忘れてた! あ~ そうだ そうだ。」
賢秀う「お手伝いします!」