連続テレビ小説「ちむどんどん」9話「別れの沖縄そば」

山原小中学校

先生「はい 拍手!」

(拍手)

史彦「こんにちは。 中学3年の青柳和彦に父です。 東京の大学で 民俗学を教えながら 私自身も学んでいます。 その学問のために この村に しばらくお邪魔しています。 私は この村を とってもすてきな村だと思いました。」

生徒「え~?」

史彦「みんなが いつかは この村が生まれて育ったことを 誇りに思ってほしいと そう思っています。 今日は そんなお話しを みんなにしたいと思います。 民俗学とは みんなの思い出なんだと思います。」

史彦「この村には ここで暮らした人たちの 思い出があります。 ただ 思い出なんて お金にはならない。 思い出で経済は発展しません。 でも つらいことや 悲しいことがあった時 間違った道に進みそうになった時 子供の頃に この村の山や海で過ごした思い出 おいしいものを食べた思い出 家族や友達と笑い合った思い出が きっと みんなを 正しい道に導いてくれます。」

史彦「大好きな人と 離れ離れになった時も 心と心をつないでくれます。 それは この村に限りません。 沖縄の 日本の 世界中の どこの村でも どこの街でも 同じなんです。 そして 思い出は 必ず それぞれに違います。 その違いを知って お互いを尊重してください。 その先にだけ 幸せな未来が待ってると 私は そう思っています。」

史彦「みんな 一人一人に これから どんな未来が待ってるのか 誰にも分かりません。 不安なことも 不運なことも きっとあると思います。 でも どうか 人生を恐れないでください。 人生は 幸せになろうとする道のりです。 明日は今日よりも きっと幸せになれる。 その信念を持ち続ける勇気を 思い出が支えてくれると 私は そう信じています。」

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