あらすじ
昭和34年、直子(川崎亜沙美)は若手デザイナーの登竜門・装麗賞を取る。優子(新山千春)は直子を祝福するが悔しさをこらえきれない。糸子(尾野真千子)は受賞を喜び、優子に対してはふだんどおりに振る舞う。北村(ほっしゃん。)が糸子がデザインした服が売れたと金を渡しに来る。時代遅れだったはずだと不思議に思う糸子。自分にはどうせ才能がないと店で、しょげている優子。ついに糸子は腹を立て母娘の大げんかが始まる。
110回ネタバレ
小原家
オハラ洋装店
糸子「あっ!」
優子「あっ えっ?」
<優子が 店で 大ヘマをやらかして…>
玄関前
優子「すんませんでした。」
居間
昌子「そら そない一足飛びに 一人前には ならへんて。」
松田「みんな 失敗しながら ちょこっとずつ 上がっていくもんやよって。 な?」
<一人前への道は長い ちゅう事を 学んだはずの日に>
(電話の呼び鈴)
松田「はい もしもし オハラ洋装店でございます。」
<よりによって その電話がありました>
松田「あれ 直ちゃん どないしたん? えっ? ええ ど… どうゆう事?」
昌子「えっ 何?」
優子「直子が どないしたん?」
松田「何や 直ちゃんが ごっつい賞を取ったらしいわ。」
昌子「えっ? え 何?!」
松田「ほんで?」
昌子「賞って 何?!」
糸子「何や どないしてん?」
昌子「直ちゃん ごっつい賞 取ったて。」
糸子「賞? 何の賞?」
優子「装麗賞や。」
糸子「ん?」
優子「うちが 取られへんかったやつや。」
松田「はあ~ すごいで 直ちゃん! え~! すごいわ 一気に スターやんか! ホホホホ ホホホホ!」
<装麗賞ちゅうんは 若手デザイナーの登竜門で 直子は それを なんと 史上最年少で 受賞したちゅう事でした>
オハラ洋装店
八重子「いや~ なあ これ ほれ! 小原直子やて。 ごっついなあ! へえ~!」
昌子「どうぞ これ 持って帰って下さい。」
八重子「ほんまけ? いや おおきに! お客さんに見せな あかんな! 切り抜いて こう 壁に ポッと貼っとかな な!」
糸子「はれ 八重子さん 来ちゃあったん?」
八重子「糸ちゃん あんた 見せてもうたで。 これ ごっついやんか!」
糸子「何や ドラム缶みたいな服やろ? ほんま うちには さっぱり分かれへんわ。」
八重子「せやけど 直ちゃん どないしてんよ? こんなに なったら いろんなとこからな 声かかって 忙しい忙しい! みんな 直ちゃん 直ちゃんって なるんちゃうか…。」