野本「寂しい… うん… そうですね。 何か こう 生活に彩りがないというか。」
佐山「野本さん のろけですか。」
野本「なん… 何で! いやいや 違いますよ!」
佐山「いやいや それだけ楽しかったんだなあ ってことが よく伝わります。」
野本「まあ… 楽しかったんです はい。」
佐山「いいですねえ。 私も恋したいなって思い始めてて。」
野本「えっ… えっ そんなふうに 恋したいと思って できるものなんですか?」
佐山「まあ もちろん そんな簡単ではないですけど でも 出会おうとしないと 出会えないじゃないですか。 職場と家の往復だけじゃ。」
野本「まあ 確かにそうですね。」
佐山「野本さんみたいに 隣の隣にすてきな人が 住んでるマンションじゃないんですよ 私が住んでるところは。 アプリ登録し直すかなあ。」
野本「アプリ?」
佐山「前にアカウントだけ作って ちゃんとやってなかったんですけど 本腰入れてみよっかな~。」
車
春日「いただきます。」
マンション
廊下
野本「あっ。」
春日宅
(スマホの通知音)
野本『お隣さんが引っ越してきたみたいですね』
(スマホの通知音)
野本宅
春日『そうみたいですね。 段ボールがたくさん置いてありました 今日は肉なしすき焼き丼にしました。 節約順調です。』
野本「おいしそう。」
春日宅
春日「ごちそうさまでした。」
(スマホの通知音)
野本『わたしは焼きそばにしました! 1食37円です』