夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(第26回)

マンション

野本宅

春日「野本さんは 駅から徒歩何分くらいがいいですか?」

野本「うん… 希望は10分以内くらいだけど 春日さんは駐車場が必要だもんね。」

春日「でも 駐車場があるところは 数が限られるので。 別で借りるという選択肢でも大丈夫です。」

野本「そう? でも ついてるに越したことないようねえ。 春日さんも言ってね ここが譲れないとか。」

春日「分かりました。 思いついたら言います。」

野本「うん。」

通話

矢子『最近どうなの? 春日さんとは。 あれから。』

野本『え? あ~…』。

矢子『ん? どうしたの?』

野本『春日さんって すごく優しいんですよ』。

矢子『うんうん』。

野本『優しすぎて心配になる時があるというか。 わがままとか どうしたいとか あんまり言ってくれなくて ないなら いいんですけど 私が言えないような感じに しちゃってるのかなって』。

矢子『なるほどね~。 確かに 春日さんって優しいっよね』。

野本『はい』。

矢子『まあ でも つきあってたら 絶対 何かは起きると思うよ。 全然違う人間が 一緒にいるんだもん』。

野本『そうですねえ』。

矢子『不安なことがあるなら なるべく言ってみたら? ちゃんと言葉にしないと も互い分からないことも多いと思うし』。

野本『矢子さん…』。

矢子『私 それをちゃんとできなくて 失敗したことあるからさ。 教訓ね』。

野本『そうだったんですね。 そっか… ありがとうございます』。

春日宅

(通知音)

野本『今週末、一緒にごはん食べませんか? 少しゆっくり話したいです』

春日『わたしもそう思っていました。 よければわたしがごはん 作ってもいいですか?』

野本宅

野本「春日さんが ごはん…。」

野本『ありがとう! じゃあ楽しみにしてる!』

春日宅

春日「どうぞ。」

野本「あ は~い。 わあ… おいしそう! え こんなに作ってくれたの?」

春日「簡単なものですけど。」

野本「ありがとう。」

春日「野本さんの それは…。」

野本「あ これはデザート。 あとで食べよう。」

春日「はい。 ありがとうございます。」

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