野本「春日さん 実は 私 こんなものをスーパーで見つけて 思わず買ってしまって。」
春日「種…。 そんなに私のいちご狩りのことを…。」
野本「あ いや… そういうことじゃなくて。 あ… そうなんだけど 私 こういうの やってみたかったから。」
春日「はい。」
野本「よければ 今から植えてみない?」
春日「はい。」
野本「えっと 指で4か所くらいかな。 穴を開けます。 そこに種を入れます。 で 優しく土をかぶせます。 オッケイ。 じゃあ 水をかけます。」
春日「言ってなかったんですけど。 いちご狩り 昔 母と2人で 行ったことがあったんです。 弟と父が ボーイスカウトに行ってて いない時に。」
野本「そうなんだ。」
春日「家族には ほとんどいい思い出はないんですけど 楽しかった記憶があって。 だから 野本さんと一緒に行けたらと 思ったんです。」
野本「はあ…。」
春日「野本さん どうしました。」
野本「罪悪感で潰されそう。 私が野菜狩りに行きたいなんて ばかなことを。」
春日「ばかじゃないです。 野菜狩り 楽しかったです。」
野本「いちご植えてる場合じゃないです。 いちご狩り 絶対行きましょう。」
春日「私は このいちごを育てて 狩りたいです。」
野本「春日さん! 楽しみだね。」
春日「はい。」