玄関前
島田「きみ… ここの子?」
和也「であるよ。」
島田「あの ひょっとして 名前は?」
和也「和也。 上村和也。」
島田「え そうか…。 恵理ちゃんと文也君の子か…。」
和也「うん。」
島田「そうか…。 そうか…。」
なつかしいねぇ… 帰ってきたのかね 一風館に
サロン
柴田「あれ? 和也君は?」
容子「え? さっき ここにいたのに。」
(ドアの開閉音)
廊下
みづえ「和也 どこ行ってたの?」
和也「そこ。」
柴田「和也君 もう ビックリした。 駄目だよ 1人で 外へ行っちゃ…。」
和也「大丈夫さ 柴田。」
柴田「はい ヨイショと。」
恵達「どうしたの? 祥子ちゃん。」
祥子「大変!」
容子「どうしたの?」
祥子「恵理がですね。」
真理亜「また何か しでかしたの? あいつ。」
祥子「いや そうじゃなくて。」
一同「え~っ!」
北栄総合病院
診察室室
恵理「え?」
的山「貧血なのでは? ヘモグロビンが 低いし。」
恵理「はぁ。」
的山「疲れ気味でしょう? 最近。」
恵理「そうですかねぇ。」
的山「ま 一応 心配ないとは 思うけど Feと TIBCを調べた方がいい。」
恵理「はい 分かりました。 ありがとうございました。」
一風館
ダイニング
文也「ただいま!」
和也「あ お父さんだ!」
文也「和也 ただいま。」
容子「お帰り おめでとう 文也君。」
柴田「おめでとうございます。」
文也「あ どうも。」
みづえ「よかったわ。」
文也「はい ありがとうございます。」
真理亜「また 1人 増えるのか…。」
文也「すみません。」
恵達「あ でもさ 本当? それ。 本当?」
祥子「あ 私を 信じないんだ。」
恵達「いや そうじゃないけどさ。」
文也「でも 恵理 こうやってた…。」
恵達「じゃ 本当だね。」
祥子「ほら。」
恵達「はい。」
祥子「そう 言ったでしょ。」
容子「そうか…。」
みづえ「そうねえ。 ねえ お祝いをしましょ。」
(一同の笑い声)