一風館
サロン
真理亜「面白い?」
和也「普通さ。」
真理亜「あら?! そう。」
文也「すみませんね。」
真理亜「いや いいよ。」
恵理「ただいま!」
文也「お帰り!」
真理亜「お疲れ!」
和也「お帰り!」
恵理「ただいま。 皆 どうしてるかね? 何か 静かだね。」
真理亜「あんた来る前は 静かだったわよ。」
恵理「すみません。」
真理亜「別に 謝らなくても いいけどさ。 あんた達に 質問していい?」
恵理「はい…。」
文也「どうぞ。」
真理亜「幸せ?」
恵理「はい。」
文也「はい。」
真理亜「へえ… あ そうだ 文也君 今日 休みなんでしょう?」
文也「はい。」
真理亜「もうらったから2人で行ってきなよ。」
2人「え?」
恵理「これ見たかった映画だ。 でも…。」
真理亜「和也と遊んでるからさ 2人で行ってきなよ。」
文也「いいんですか?」
真理亜「いいから 早く行けって。 でも 夜勤明けで 映画は きつい?」
恵理「大丈夫です。 久しぶりだね。」
文也「デートらしいデート してないからな 恵理と。」
恵理「うん。」
真理亜「『結婚決めてから恋愛』とか 言ってるからだよ。」
恵理「そうか ありがとうございます。」
文也「ありがとうございます。」
恵理「私 着替えてくるから 待ってて。」
文也「うん。」
映画館
文也「ね このポップコーンは ずっと持つの?」
恵理「そうさ。 それで 私が こうやって 食べるわけ。 基本でしょう。」
文也「そうか?」
恵理「そうさ。」
一風館
サロン
真理亜「ひゅう ひゅう。」
和也「何で 真理亜さんは結婚しないの?」
真理亜「え? 何でかねえ。 和也 大きくなったら 私と結婚するかぁ。」
和也「OKさ!」
真理亜「待てよ あいつの息子だからな。 ずっと本気にしてたりして…。」
和也「何?」
真理亜「ん? それも いいか。 よし! 約束だ。 指切げんまん ウソついたら 針千本 のます!」
映画館
あれれ そういえば 前の婦長さんが いつか言っていたよね
回想
聡子「夜勤明けなのに 昼間から 恋愛映画 見ながら ガ~ッと 寝ちゃったりするのよ。」
回想終了
恵理「あ? あっ!」
文也「おはよう。」
恵理「ハハハ… 参ったさ もう。」
恵理は幸せでした。 皆様 この恵理の笑顔 忘れないでやって下さいね。
しばらく 診られなくなるかもしれない
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