マンデリン
文也「へえ そんなことが あったの?」
恵理「うん…。 明日 私 早いからさ 早めに 保育園に行こうと思ってる。」
文也「俺も 行くよ。」
恵理「え?」
文也「明日は 昼のオペだけなんだ。 だから 一緒に行こう。」
恵理「うん ありがとう。」
文也「うん。 でも 元気ない和也って 想像できないなぁ。」
恵理「そうだよね。」
保育園
保母「こちらです。」
保母「3日ほど前でしょうか。 前みたいに 皆と遊ばなくなって。」
恵理「そうですか…。」
文也「何か あったんでしょうか?」
保母「いえ。 お友達と 何かあったということはない思います。 全然 遊ばないわけではないし 私たちにも 普通に接してます。 食欲もありますし。」
文也「そうですか。」
保母「人見知りみたいな そんなふうになる時期なのかも しれません。」
恵理「保育園に行くのを 嫌がる様子も ないんですよね。」
保母「そうですか。 まぁ 私たちも なるべく 気をつけてみます。」
文也「はい。 よろしく おねがいします。」
恵理「よろしく おねがいします。」
保母「行きましょうか。」
恵理「はい。」
恵理「和也。」
和也「あ!」
文也「おう 和也。」
和也「今日は2人だねぇ。」
保母「よかったね 和也君。」
和也「うん。」
文也「何 描いてたんだよ。 見せて 和也。」
和也「ダメ!」
文也「ケチだなぁ。」
一風館
玄関前
3人「せ~の!
恵理「和也。」
和也「何?」
恵理「なんかさ 保育園で 嫌なこととか ある?」
和也「ないよ。」
恵理「そう。 なんかあったら お母さんや お父さんに 言わないといけない。 分かる?」
和也「うん。」
古波蔵家
♪~(三線)
勝子「おかあさん? 胸のワサワサは どうですか?」
ハナ「なくならないねぇ。」
勝子「そうですよねぇ。」
恵尚「ここんとこ そればっかりだね。」
恵文「でえあるよねぇ 変なことは嫌だからね。」
勝子「私だって そうさ。 大丈夫かな 東京は。」
ハナ「うん…。」
恵尚「東京に 電話すれば いいさ。」
恵文「そうだね してみたら 勝子。」
勝子「うん…。」