ライブハウス
我那覇「おい 青年。」
恵達「は?」
我那覇「ロックを目指してるのか?」
恵達「え? はい…。」
我那覇「あの かわいい女の子のためかね?」
恵達「いや…。」
我那覇「隠すことはないさ 見え見えさぁ。」
恵達「やっぱり ダメですかね?」
我那覇「何で? いいさ それで。 男のやる事の動機はね もう 全部 女さ。 そうじゃないものに ロクなものは ないよ。」
恵達「そうなんですか?」
我那覇「そうです。」
恵達「今 ギター買うために バイトしてるんですよ。 でも 家族に言えなくて。」
我那覇「何で? いいさ それで。」
恵達「え?」
我那覇「ロックはね 家族に相談して 始めるもんじゃないよ。」
恵達「そうですよね。」
我那覇「1つ アドバイスしてやろうか?」
恵達「はい。」
我那覇「こういう本 読んでちゃ ダメさ。 受験勉強じゃないんだよ ロックは…。 うわ~ こんなピンクの線 引いて…。」
本を捨ててしまう我那覇w
恵達「あ…。」
我那覇「ギター買ったら 俺が 教えてやるよ。」
恵達「ホントですか? ありがとうございます!」
アルバイト
カメラマン「はい いいですか? バター!」
客「(笑)バター…。」
休憩時間
誠「いや~ すばらしいな 恵里。」
恵里「何が?」
誠「やっぱり 沖縄の女の子は 琉装が 似合うさぁ。」
恵里「あんた オジサンくさいねえ。」
誠「そんなことないよ。 美しい伝統は 守らんといかんさ。 そうだ 恵里。 俺たちの結婚式は 琉球式で やろうなぁ また そういうの着てさぁ。」
恵里「あのさぁ 何で あんたと私が 結婚式をするの?」
誠「東京に行くとかいう バカ話 本気か?」
恵里「本気さぁ。 何でよ 皆して…。」
誠「そうか…。 恵里… いつか話してた 結婚を約束してるとかいう男…。 東京に いるだろ?」
恵里「え? 何で?」
誠「恋する男の勘さぁ。」
恵里「なんか それは…。 確かに 東京に いるよ でも それだけが 東京の大学に行く理由じゃない。」
誠「今 それも 理由の一つと認めた。」
恵里「うるさい。 大体 何の用なの? 私 忙しいんだけど。」
誠「『恵里に お礼言ってなかった』と 思ってさ。」
恵里「お礼? 何の?」
誠「俺が 野球 真剣に やろうって思ったの 恵里の お陰だからさ。 恵里がさ『甲子園 甲子園』って 言っても 誰も本気で行けるとは 思ってなかったさ。でもさ なんか だんだん 自分の力を 信じてみようって気に なれた。 恵里には そういうとこあるさ。」
誠「人の力を引き出す能力が あるんだよね。 でもよ 俺 まだまだ 自分の限界まで やったとは 思ってないしよ。 限界まで やってみようって 思ったんだよね。 自分の力を信じてさ。 それは 恵里のお陰だからさ ありがとう。」
恵里「そんな… どういたしまして。」
誠「でさ 俺が 大阪に行く事になったとするさ…。」
恵里「うん。」
誠「2人で 朝まで 思い出を作ろう。」
恵里「は?」
誠「思い出作ろう な 恵里。」
ビンタする恵里w
恵里「それさえ言わなきゃ 結構 いい男なのに。」
誠「当たり前だろ。」
恵里「フッフッフ…。」