連続テレビ小説「ちゅらさん」33話「哀愁のオキナワンボーイ」ネタバレ

恵里「惜しかったなぁ。 …気持悪い。」

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恵里「何が 惜しかったか バ~カ。」

兼城「でも 昨日より 元気さぁ。」

誠「そりゃそうですよ。 この店と 恵里が いればさぁ この愛のない 砂漠のような 東京でも 生きていけるもんさぁ。」

恵里「何? それ。」

誠「『何 それ』って そういうことさ。 東京は どうも 好きになれん。」

恵里「何で? もともと 来るつもりじゃ なかったから?」

誠「それもある。 なんか 皆 冷たい感じが してさぁ。 沖縄の人みたいに あったかくないさぁ。 皆 自分の事しか 考えてない…。 な~んか 居場所が ないわけよ。」

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誠「被害妄想なのかもしれないけど 営業とか 行くとさ 俺の沖縄のなまり? なんか 皆 それを聞くと 笑うっていうか 下の方に 低く見られてるような 感じがして… しゃべるのも なんか 嫌になってくるんだよねぇ。」

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誠「この俺がさ 恵里。 この俺がよ 会社の中では 無口で 暗い男だと 思われてるわけよ。 信じられんだろう? 笑うよなあ 沖縄の仲間が 聞いたらさぁ。 黙れって言っても しゃべるような 俺がさ 笑うよな なあ 恵里。」

恵里「うん…。」

誠「だから 嫌いさぁ 東京は。 嫌いさぁ 東京の 人も空気も。 海も空も 全部 沖縄の方がいい。」

箸を乱暴に置く真理亜

真理亜「あ~あ。 お話にならないね。」

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誠「え? 何がですか?」

真理亜「『話にならない』っていったの。」

誠「何が?」

恵里「あの…。」

真理亜「とっとと 帰りなさいよ 沖縄でも どこでも…。 そんなふうにね いやいや 居つかれたら 東京だって 迷惑よ。 帰れ!」

恵里「城ノ内さん…。」

真理亜「あんたは 黙ってて。 簡単なことよ。 嫌なら来るな 嫌なら 居るな 嫌なら 帰れ! 自分のマイナスを 東京のせいにするんじゃないわ。 卑怯だよ そんなの。 私は 東京生まれの 東京育ちなの 代々ね。」

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真理亜「私も 思うよ。 『東京って 嫌なとこあるな』って。 でも 東京を嫌な街にしたのは あんたみたいな人たちよ。 東京に暮らしていながら 東京を好きになろうとしない 愛そうとしない どうせ いつかは 出ていくんだ それまで 我慢しているだけだ。」

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真理亜「そんな人ばっかりの街がね いい街になんて なるわけがない。 私は そういう人たちに 東京に 居てほしくない 東京に対して 失礼よ それは。」

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真理亜「そんなに 沖縄がいいなら 帰ればいい。 帰って 東京の悪口 言っていればいいでしょ。 『あそこは 人の住む町じゃない』とか何とか 言ってりゃいい。 でも… 私は そうは思わない。 ここは 人が暮らしてる町だよ。 沖縄と同じようにね。 違う?」

恵里「もう やめて下さい!」

真理亜「何でかな?」

恵里「そりゃ あなたの言ってる事 間違ってるとは思わないですよ でも でも ひどすぎます! 誠は… 誠は 今 傷ついてるんですよ。」

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恵里「傷ついてる人間を そんなに これでもかって 痛めつけるのは 間違ってると思います。 絶対 間違ってる。 もう やめて下さい!」

誠「恵里…。」

真理亜「そう…。 傷は なめ合ったって 治るとは思わないけど。」

金を置いて店を出ようとする真理亜

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兼城「彼女…。 また 来ようね。 今度 いい泡盛が入るからさ。 また 来てちょうだいよ。」

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真理亜「今日のスーチカー おいしかった。 ごちそうさまでした おやすみなさい。」

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不思議な人だねぇ この城ノ内真理亜という人は。 でも 私は なんとなく好きさぁ。 いろんな事情が ありそうだねぇ

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