恵里☎「恵達 あんた大丈夫? しっかりやってる?」
恵達☎「は? やってるけど…。」
恵里☎「本当? しっかり頼むよ 兄い兄いもいないし 私も いないんだから あんたが しっかりしないとダメよ? ロックは 順調?」
恵達☎「順調とか いうもんじゃないさ。」
恵里☎「何 それ? 久しぶりに 美人の姉え姉えの声を 聞いたんだから もっと うれしそうな声を出しなさい。 もう お金 もったいないから 切るからね じゃあね。」
恵文「あれ? 何で切るか恵達! バカタレ!」
勝子「せっかく恵里がかけてきたのに。」
恵達「向こうが切ったんだよ 勝手に。」
勝子「え?」
恵達「どうなってる訳 一体!」
恵文「お父さんの事 何か言ってたか?」
恵達「何も。」
恵文「え?」
恵達「俺 怒らせるような事 言ったか?」
勝子「何も言ってないと思うよ。」
恵達「だよね?」
勝子「恵里 怒ってたの?」
恵達「勝手に怒って 勝手に切って よく分からん。」
恵文「何かあったのかね? つらい事が。 がまん出来ないような事がさ。」
勝子「さあ。」
ハナ「恵達に やつ当たりして 今ごろ さっぱりしているかもしれない。」
恵達「何だよそれ。」
勝子「そうですよね。 ねえ文ちゃん!」
東京
一風館
回想
誠「俺は沖縄に帰るけどさ 恵里は 頑張って 東京で夢をつかめよ」
回想終了
恵里「夢かぁ…。」
素振りをする恵里
恵里「分からないよ… 誠。 分からないさぁ…。」
うんと 悩みなさい恵里。 皆 そうして大人になる。 いや 青春だね いいもんさぁ。
おばぁも この頃に戻れるなら 戻りたいもんだねぇ
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