連続テレビ小説「ちゅらさん」37話「迷子のマブイ(魂)」ネタバレ

恵里「何ですか? さっきから 『ねえ ねえ』 って。 ちっとも 分からないでしょ。 男なら ハッキリして下さい。」

柴田「すみません。」

兼城「ごめんなさい。」

恵里「もう いいです。 変な事 聞いて すみませんでした 忘れて下さい。」

柴田「え いや あの… お願いですから そんなふうに 切り捨てないで…。」

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恵里「は? 別に切り捨てるなんて。」

柴田「このまま この話が終わるのは なんか 不本意っていうか…。」

恵里「じゃ 分かりました。 質問を変えます。」

2人「はい。」

兼城「そうして あの… 次の質問は 簡単なヤツを お願いね。」

恵里「『あなたは どんな時に 生きててよかったっていうか 幸せを感じますか?』

兼城「う~ん。 なんか また 難しいねぇ。」

柴田「どんな時かな…?」

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兼城「どんな時って言われてもねぇ。」

柴田「う~ん。」

恵里「ないんですか?」

兼城「そんなことはないさ ねえ。」

柴田「そうですよ ありますよ きっと 探せば どっかに。」

恵里「は?」

兼城「あった。」

柴田「え? 何ですか? いいなぁ。」

兼城「俺の場合はね あれだね やっぱり ほら。」

柴田「何ですか?」

兼城「寝てる時かな?」

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柴田「そうですよねぇ。 僕もねぇ 会社休みの日 朝 起きますよね。 それで 『今日は 休みなんだ まだ 寝てていいんだ』って思って もう一回 寝るんですよ その時は 幸せを感じるなぁ。」

兼城「分かるよ! 二度寝は 最高。 人生の至福の時さぁ。」

柴田「そうですよねぇ。」

2人「ハハハハ…。」

柴田「期待していた答えとは 明らかに 違ったようですね。」

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兼城「であるみたい。」

恵里「あ いえ いいんです。 もう 気にしないで下さい。」

柴田「あ その顔は 明らかにガッカリしてる。 僕に対する評価が 下がってますよね? どうしよう。」

何処かへ行こうとする恵里

柴田「あ 待って下さい。 ごめんなさい。」

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恵里「もう いいんです。 お二人に聞いた 私が 間違ってました。」

柴田「そんなふうに あきらめないで。 僕たちだって やればできる…。 ね?」

兼城「やれば やれば できる。」

恵里「なんでこうなっちゃうんだろうな。」

柴田「何でも言って下さい。 どうぞ。」

兼城「どうぞ。」

恵里「じゃ… 分かりました。 これが 最後の質問です。」

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兼城「最後かぁ ドキドキするねぇ。」

柴田「ドキドキしますねぇ。」

恵里「お二人の… 夢は 何ですか?」

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兼城「夢か…。」

柴田「夢ですか…。」

兼城「夢ねぇ…。」

柴田「何かなあ…。」

恵里「買い物に 行ってきま~す。」

店を出る恵里

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柴田「ああいう質問に答えられない 僕たちって 情けないですねぇ。」

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兼城「でも 恵里ちゃん どうしたんだろうねぇ。マブイでも 落としたのかね?」

柴田「『マブイ』?」

兼城「『魂』のことさ『魂が抜けたみたいになって 元気がない』という…。」

柴田「心配です。」

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