連続テレビ小説「花子とアン」第17回「初恋パルピテーション!」【第3週】

あらすじ

かよ(黒木華)が女工として製糸工場へ行くことを朝市(窪田正孝)から聞き、ショックを受けたはな(吉高由里子)は、自分だけ東京で勉強させてもらっていることがいたたまれなくなる。はなは地主の徳丸(カンニング竹山)のもとを訪れ、女学校をやめて働くので働き口を世話して欲しい、と頼み込む。その話をリン(松本明子)から伝え聞き、ふじ(室井滋)や朝市たちは驚くばかりだが、かよはなぜか怒り出すのだった…。

17回ネタバレ

朝市「はなには 黙ってろって 口止めされただけんど かよちゃん 年明けたら すぐ 製糸工場の女工になるだ。」

はな「女工…。」

朝市「今年は 台風のせいで 米が さっぱり取れんで みんな ろくすっぽ 寝なんで 内職してたけんど… ほんでも 大変らしくて…。 かよちゃん 自分で 働き口 探してきただよ。 昔の はなみてえに。」

はな「知らなんだ…。 (ため息) おら 恥ずかしい…。 みんなの苦労も知らんで…。 おらのために みんな無理して ごちそう こせえてくれただな。 朝市。 おら 穴があったら入りてえ。 今すぐ ここに穴掘って入りてえだ。」

朝市「モグラみてえじゃん。 さなぎが チョウになって 帰ってきたと思ったら 何でえ。 モグラけ!」

はな「てっ! 油売ってる場合じゃねえ。」

安東家

1909年(明治42年)・元旦

周造「明けましておめでとうごいす! 今年は 天候が荒れねえで お米が うんとこさ取れますよう お願えしやす!」

徳丸商店

徳丸「何でえ? 正月早々に。 え~っと… おまんは?」

はな「ご無沙汰しております。 安東花子です。」

徳丸「ああ ふじちゃんの娘の!」

武「てっ! おまん はなたれの はなけ!」

はな「武…。」

武「こないだ 汽車で会ったときゃあ きれいな着物 着てたから どっかのお嬢様かと 思ったじゃんけ。」

三郎「ふんじゃあ こちらが 武坊ちゃんの言っておらした…。」

はな「地主様 お願いがあって参りました。」

徳丸「何ずら?」

はな「私に働き口を世話して下さい! お願いします! 私は 本当に よく働きます。 この間は 一人で 学校中の大掃除をしました。 英語も 少しなら できます。」

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