グアテマラ
(ノック)
真理亜「何なのよ いったい!」
恵里「お邪魔しま~す。」
容子「こんばんは。」
真理亜「え? 何? 何なのよ? いったい。」
容子「どうしたの?」
真理亜「『どうしたの』じゃなくて なぜ 私の部屋に入ってきて 座ってる? 何で 私が 立ってるの?」
容子「座れば あんたも。」
恵里「あ そうですよ 早く座って下さい。」
真理亜「は? 分かったわよ 座るわよ。」
恵里「もしかして お仕事中でした?」
真理亜「何してると思った?」
恵里「ごめんなさい もし あれだったら 続けて下さい。」
真理亜「あのねぇ。」
容子「私たちなら 気にしないで。」
恵里「なんか この部屋 いいんですよねぇ。」
容子「うん 落ち着くのよね。」
真理亜「勝手にしろ。」
容子「で 何? 話って。」
恵里「ええ…。」
容子「何だか分からなくなった訳だ? 自分が何をしたいのか 何をしたらいいのか? この東京で…。」
恵里「ええ そうなんです。」
容子「そうか。 …恵里ちゃん。」
恵里「はい。」
容子「幸せとか 夢とか そういう事は 人に質問して回って 何か 分かるものじゃないと思うけど。」
恵里「そうなんですか?」
容子「人は 参考になんかならないよ。 皆 違うんだから。 それに そんな事 質問されて サラサラと答えるなんて できるもんじゃないし できる人の答えなんて 私は 信じない。」
容子「人になんか 頼らないで 自分で考えなさいよ。 間違ってたのかなぁ あなたの面倒 見たの。 厳しくするば よかったのかなぁ。」
恵里「え?」
容子「そんなに 甘ったれの子供だとは 思わなかった。 ガッカリだなぁ。」
恵里「容子さん…。」
容子「私 部屋に戻るから 真理亜ちゃん あと よろしくね。」
真理亜「え? あ チョット…。」
気まずい真理亜w
真理亜「あのさ…。」
恵里「お邪魔しました。」
ゆがふ
兼城「恵里ちゃん 銀行 行ってきて…。 俺さ どうも 苦手で 銀行…。」
恵里「はい 分かりました。」
公園
文也から貰ったスーパーボールを落としてしまう恵里
恵里「あ!」
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