真理亜「あ!」
柴田「プフフッ!」
真理亜「『エロイムエッサイム…』。」
容子「何 ぶつぶつ言ってんのよ?」
真理亜「のろいの言葉よ。」
容子「やめなさい その黒い服着てやると しゃれに なんないわよ!」
真理亜「大きな お世話。」
柴田「皆さん ちゃんと捜しましょう。 立って!」
一風館
みづえ「なんだか 昔を思い出すわね。」
公園
スーパーボールを拾う島田
柴田「痛っ!」
恵里のために 皆 一生懸命 ありがとうね。
おばぁは 誰がみつけたか 知ってるけど 少し黙っておく
島田が通りかかる
恵里「あ!」
容子「え?」
柴田「あったの?」
島田「何 捜してるの?」
恵里「え?」
容子「島田さん…。」
真理亜「しゃべってんの 初めてみた。」
恵里「スーパーボールです。 このくらいで キラキラ光る…。」
島田「スーパーボール?」
容子「そう 恵里ちゃんの 大切な物なの。」
柴田「スーパーボールって 分かる? ポヨ~ンと弾む。」
島田「知ってる…。」
柴田「そうですか。」
島田「これかな?」
恵里「あ~! これです。 どうして?」
島田「今 拾った。 私に拾ってくれと いわんばかりに 光ってたからね。」
恵里「本当に ありがとうございます。 皆さんも 本当に ありがとうございます。 ありがとうございます。」
柴田「よかったぁ!」
真理亜「最初から 捜す場所 間違ってたんじゃないの?」
容子「弾むんだから しょうがない。」
柴田「そうですよ。」
真理亜「ああ そうですか 疲れた!」
柴田「本当 疲れた。 あれ? あの人 いなくなった。」
容子「なぞよね?」
よかったね 恵里!
柴田「腹減った。」
みづえ「お待たせ! 朝ご飯に なったわね。」
容子「やだ! みづえさん タイミング良すぎ!」
みづえ「あら そう? それで あったの?」
恵里「はい ありがとうございます。」
なかなか見つかるもんではない やはり 運命かね?