連続テレビ小説「ちゅらさん」44話「東京ゆんたく」ネタバレ

一風館
マンデリン

恵文「恵達。」

恵達「何?」

恵文「大変な事さ。」

恵達「何が?」

ちゅらさんの画像

恵文「音楽で身を立てていくという事は 大変な事だと お父さんは思う。 輝く星になりたい人が それこそ 星の数ほどいる訳さ。」

恵達「うん。」

恵文「その ほとんどの人が 輝く星には なれない訳でしょう? 星くずになってしまう訳さ。 人より たくさん努力しても スターになれる訳じゃない。 誰が輝くのか 誰にも分からんさ。」

恵達「そうだね。」

恵文「それでも いいの?」

恵達「うん。」

恵文「大変な道を選んでしまったねぇ。」

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恵達「ごめん。」

恵文「謝る事は ないさ。 恵里は大丈夫なのかね?」

グアテマラ

恵里「これ 高いですかね?」

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容子「どうかなぁ 食べる方としては 安いに こした事ないけど。」

恵里「そうですよね。」

真理亜「あのさ!」

恵里「はい?」

真理亜「絶対 間違ってると思うんだけど。」

恵里「何がですか? 教えて下さい。」

真理亜「メニューの事じゃなく この状況よ!」

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恵里「この状況?」

容子「パジャマパーティーみたいで楽しいよね?」

真理亜「は?」

恵里「何ですか? それ。」

容子「今どき言わないのかな 女の子がさ 友達の部屋に お泊りして 皆で パジャマ着て お菓子とか食べる。 やらなかった?」

恵里「やりました。 楽しいですよね。 好きな男の子の事 告白ゲームして!」

容子「やってみる? やめた また 文也君の話だもんね。」

恵里「いいでしょう?」

恵里「『ゆんたく』しましょうよ。」

容子「『ゆんたく』?」

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恵里「沖縄では こんなふうに楽しく おしゃべりする事を『ゆんたく』と。」

容子「『ゆんたく』か いいね!」

真理亜「あの! 盛り上がってるところ 申し訳ないんですけど。」

恵里「うるさかったですか? すみません 容子さん 小さい声で しゃべろう。」

容子「そうだね。」

真理亜「そうじゃないでしょう? どうして ここへ来て 小さい声で しゃべらなくては いけないの? 私に分かるように説明して下さい。」

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恵里「『どうして』って… ねえ!」

容子「ねえ!」

真理亜「わからないんですけど それでは。」

恵里「何ていうんですか 感謝してます。」

真理亜「『感謝』だ?」

恵里「真理亜さんには 厳しく言って頂き 勉強になり ありがたいと思って。」

容子「今どき そういうふうに してくれる人 いないからねえ。」

恵里「はい。」

真理亜「勘違いしないでほしんだけど! あんたのためを思って アドバイスなんか した事ないわ。」

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恵里「え?」

真理亜「あんた見てると 腹立つの! だから 言ってるだけ。 いらいらするの! 分かった?」

恵里「すみません。」

真理亜「このアパートは プライバシーが守られていたはずなのに 一体いつから こんな。」

容子「ねええ これ おいしいよ ホラ!」

真理亜「ん?」

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容子「おいしいでしょ?」

真理亜「おいしいわよ!」

容子「ホラね!」

真理亜「何が『ホラ』なのよ!」

恵里「真理亜さんも パジャマ着て 『ゆんたく』しましょうよ。 リラックスできますよ。」

真理亜「ゆんたくも リラックスも したくないの 私は!」

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