グアテマラ
真理亜「うわ!」
恵里「お邪魔します。」
真理亜「ちょっと!」
勝子「お邪魔します!」
勝子「すてきな部屋ですね? 間取りも かなり違うんだぁ!」
恵里「でしょう? この部屋 大好きさ。」
勝子「これが 例のメルヘンですか?」
真理亜「あ! ちょっと!」
勝子「『…ビードロのよう』」
真理亜「よく似た親子ですね。」
勝子「そうですか? あら! もう こんなに!」
恵里「真理亜さん 好きなの お母さんと おばぁのサーターアンダギー。」
勝子「そうですか? うれしいな 時々 送りましょうね。」
真理亜「え?」
勝子「さて 寝ようか。」
恵里「そうだね。」
真理亜「やっぱり…。」
(ノック)
勝子「は~い!」
容子「やっぱり ここだ!」
勝子「容子さん!」
容子「私も混ぜて。」
勝子「どうぞ!」
1F
柴田「楽しそうだな。」
マンデリン
ギターと三線の演奏w
恵文「♪『私が あなたに ほれたのは ちょうど 19の春でした いまさら離縁と言うならば 元の19に しておくれ」
モカ
真理亜「なんで こうなるんだろうな?」
容子「いいでしょ 飲もうよ先生。」
真理亜「いいけど こんな部屋だったんだ。」
容子「性格出てる?」
真理亜「うん『なんでもアリ』ん性格。」
容子「はい…」
真理亜「ありがとう。 今どき いるんだね あんな家族。」
容子「そうだねえ。」
真理亜「宇宙人にしか思えないわ。 まったく。」
容子「ん。」
真理亜「ん…。」
グアテマラ
恵里「おばぁは 元気?」
勝子「元気だよ。 最近 ジョギングも始めたよ。」
恵里「『ジョギング』?おばぁが?」
勝子「うん。 長寿 世界一を目指すって。」
恵里「へえ。」
勝子「本当に 世界一になりそうさ。」
恵里「うん…。」
勝子「恵里。」
恵里「うん。」
勝子「文也君の事 まだ 捜そうとしてないんだって。」
恵里「うん。」
勝子「『こんな大人になったよ』って 言えるようになったら 捜すんだ? それで 巡り会うんだよね。」
恵里「うん…。」
勝子「好きだな そういうの…。」
恵里「お母さん!」
勝子「頑張れ 恵里。」
恵里「うん…。 ねえ。」
勝子「ん? (ふとんに潜り込む恵里)子供みたいさぁ。」
恵里「いいの。」
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