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連続テレビ小説「ちゅらさん」51話「暁(あかちち)のアリア」ネタバレ

2001年5月30日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】51話のネタバレです。

現在は(2020年12月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

恵里はバイト先の「ゆがふ」で、自分が提案したランチ作りに精を出します。雑誌にも掲載されて店は大繁盛しますが、常連客からは心安らぐ場所ではなくなったと反発されます。そのため、店を紹介するテレビの生放送で、恵里はランチを止めると宣言します。落ち込んでいたその日の夜、一風館に大音量が鳴り響きました。肺炎をこじらせた島田がヘッドフォンを耳に当てたまま部屋で倒れていました。恵里は親身になって世話をやきます。

51話ネタバレ

連続テレビ小説 ちゅらさん 第51回 「暁(あかちち)のアリア」

ゆがふ

恵里「沖縄料理『ゆがふ』のランチタイムの営業は もう 終わりにします。 店長 すみませんでした」

兼城「どうした訳?」

恵尚「おい 恵里!」

恵里「本当 自分から言いだして やらせて頂いて こんなこと ものすごいワガママだって分かります。

恵里「でも 駄目です 店長 このままでは このお店『ゆがふ』じゃなくなってしまいます。 そりゃ 兄が言うように 商売ですから もうかる方がいいです。 でも 店長が そんなつもりで このお店を 始めたんじゃない…」

兼城「え?」

恵里「沖縄から出てきて 自分が東京で味わった寂しさを 同じ仲間が感じないように そんな人たちが いつでも わが家みたいにして 帰れる場所を 作りたくて 始めたんですよね。」

恵里「それなのに 私 それを メチャクチャに してしまったのかもしれない 自分の事しか考えてなくて 私… 私 最低です」

兼城「恵里ちゃん」

恵里「本当に すみませんでした。 今 言ってることも メチャクチャだって 分かりますけど… でも… でも もう 続ける訳には いきません。 許して下さい!」

ディレクター「締め 締めて。」

北野「あ という訳で 今日は 豊島区雑司ヶ谷にあります 沖縄料理店『ゆがふ』さんから お送りしました。 では また明日」

恵里「あ 夜は やってますので!」

恵尚「あ チョット 待って! あれ?」

ディレクター「はい お疲れさまでした。」

柴田「あ…。」

容子「あ~ やれやれ。」

恵尚「なんてこった。」

北野「あ!」

腰が抜ける北野

恵里「すみませんでした!」

一風館
管理人室

みづえ「ウフッ おや まあ…。」

グアテマラ

真理亜「あのバカ… 私 知~らないっと。」

沖縄

古波蔵家

勝子「申し訳ありませんでした。」

島袋「あの 奥さん。」

勝子「ああ 島袋君 ごめんねぇ。」

島袋「いやいや 何を言われますか よく 分かりませんけど 恵里さんの気持ちは 伝わってきましたよ。 あ 恵尚君にも よろしくお伝え下さい。 全然 怒ってないから 遊びに来いって。」

勝子「うん ありがとうね。」

島袋「失礼します (奥の方へ)失礼します。」

ハナ「ご苦労さん。」

恵文「どういうことかねぇ いったい。 どうなってるんだい 恵里は… それに なぜ 恵尚がいるの?」

勝子「さあ…。」

ハナ「あの男は もうけ話の においを かぎつけたのかねぇ。」

恵文「電話した方がいいのでは…?」

勝子「今は やめた方がいいと…。」

恵文「そうかねぇ。」

ハナ「そうだねぇ。」

勝子「うん 恵尚の事は ともかく ねえ 恵達。」

恵達「え?」

勝子「事情分かってるんでしょう? 恵里の…。」

恵達「事情って まあ なんとなく…。」

勝子「ちゃんと 教えて。」

恵達「うん。」

恵文「恵達!」

恵達「分かったよ。」

東京

ゆがふ
店内

恵里「すみませんでした。」

容子「ううん 私たちは 帰ろう。 ホラ。」

柴田「ああ はい。」

容子「ホラ。 じゃあね 恵里ちゃん 今日の夜 真理亜ルームでね。」

恵里「あ はい。」

柴田「あの 気を落とさないようにね。 きっと 大丈夫ですから…。」

容子「あ いいから 行くわよ ホラ」

柴田「すみません。 また 来ます。」

店前

容子「ホント 正直な子よねぇ。」

柴田「あの…。」

容子「何?」

柴田「大丈夫ですかねえ 僕に できる事は なんか…。」

容子「ないでしょ。」

柴田「あ… そうですね。」

容子「うん 行こう。」

柴田「あ はい。」

店内

恵里「店長。」

兼城「恵里ちゃん ありがとうね。」

恵里「え?」

兼城「ありがとう。 苦しめてしまったね。 でも これからも 夜は 手伝ってよ。」

恵里「いいんですか?」

兼城「もちろんさぁ。」

恵里「ありがとうございます。 私 頑張ります。」

恵尚「(泣き声)」

恵里「何で? 兄い兄い。」

兼城「どうした?」

恵尚「俺はよ 感動したんだ 感動!」

兼城「はぁ?」

恵里「何が?」

恵尚「世の中には こんなバカも いるんだねぇ。」

恵里「は? バカ?」

恵尚「バカさ 大バカさ 2人とも。 確かに 世界進出は 大げさだったかも しれないけどさ 少なくとも もうけることは できる状況だったんだよ。 それを 『やめる』って言いだすのも バカだしさ それに『ありがとう』とか 言ってるのもバカさ。」

兼城「そうかも わからん。」

恵尚「バカには つきあいきれん。 もうけるつもりも ない人に 経営コンサルタントは 必要ないしね。」

兼城「ごめんねぇ。」

恵里「兄い兄い?」

恵尚「より! 俺は また 旅にでも 出ようかねぇ。」

恵里「え?! だって せっかく 来てくれたのに…。」

恵尚「もうけのない所に 用はないさ。 よし 行くか。」

恵里「兄い兄い。」

恵尚「恵里。 お前は 商売には 向いてないねぇ バカだから…。 ほかの道を 探しなさいねぇ。 じゃ 元気でね。」

兼城「ありがとうねぇ。」

店前

恵里「兄い兄い。」

恵尚「何だ? どうした?」

恵里「これ…。」

恵尚「バカタレ! そんなもん 受け取れる訳が ないだろ 妹から。 あ ひっこめるの?」

恵里「え?」

恵尚「いや せっかくだから チョット 借りておこうかね。 ハハハハハ。」

恵里「元気でね また 来てよ。」

恵尚「おう 皆に よろしくね。」

恵里「うん ありがとう。 ホントにごめんね。」

恵尚「まったく…。」

一風館

恵里「ただいま…。」

容子「お帰り。」

柴田「お帰りなさい。」

みづえ「お帰りなさい。」

恵里「ただいま。」

容子「あれ? 恵尚君は?」

恵里「あ 旅に出ました。」

容子 柴田「え?」

みづえ「まあ 寅さんみたいね。」

恵里「そうですね。」

容子「行こうか さあ。」

恵里「はい。」

柴田「いいなぁ。」

みづえ「ええ コーヒーでも 飲む?」

柴田「あ はい。」

みづえ「いらっしゃい。」

グアテマラ

真理亜「何よ。」

容子「何って もとはといえば あんたが原因なんだし。」

真理亜「何よ それ 私のせいじゃないわよ。」

恵里「いろいろ ご心配かけました。」

真理亜「別に 心配なんか してないわよ。」

恵里「はい 無責任ですよね 私って…。」

真理亜「そりゃ そうだわね。」

恵里「はい すみませんでした。」

真理亜「私に 謝らなくても いいわよ。」

恵里「はい すみません。」

ゆがふ

(電話の呼び鈴)

兼城☎「もしもし? …はい あ 恵里ちゃんの?」

勝子☎「本当に 何だか 申し訳ありません。 もう 勝手な事ばっかりで…。」

兼城☎「何を言ってるんですか 俺は お母さんに お礼を 言いたいくらいですよ。 あんなに 心のきれいな子を 育ててくれて…。 同じ ウチナンチューとして お礼が言いたいですよ。」

勝子☎「そんなふうに言って頂いて ありがとうございます。 これからも どうぞ よろしく お願いします。 …はい あ あの… もう一人 そちらに お邪魔しておりますか? は? 旅に出た? ああ そうですか 分かりました。 はい 失礼します。」

沖縄

古波蔵家

恵文 ハナ 勝子「(笑い声)」

ハナ「逃げ足が 早いねぇ。」

恵達「また 笑って 終わりかよ。」

勝子「寝るの?」

恵達「ああ。」

恵文「いや… 恵里は 大丈夫かねぇ。」

ハナ「大丈夫さぁ。」

勝子「そうですよね。」

東京

ゆがふ

兼城「今日の酒は うまいなぁ。」

(戸が開く)

仲間「店長。」

高良「テレビ 見たけどさ…。」

兼城「来たねぇ 入って。 今日は 朝まで飲もう。 俺のおごりさ。 入って 入って!」

一風館
グアテマラ

恵里「(寝言)すみません。」

ブルウマウンテン

島田が気を失う

たおれた拍子にヘッドホンのコードが抜けて大音量が流れる

コスタリカ

柴田「わ!」

グアテマラ

真理亜「何だ?!」

恵里「何よ? これ。」

管理人室

みづえ「あら きれいな声…。」

ブルウマウンテン

柴田「おっさん!」

容子「チョット どうなってんの?!」

柴田「いや 分かんないですよ ああ うるさい。」

恵里「島田さんなんですか?」

真理亜「あの おじさん?!」

容子「訳 分かんないねぇ。」

柴田「チョット 音楽 止めろ! 止めろ! うるさくないと思ってるか。 もしもし!」

恵里「島田さん! どうしました?! 島田さ~ん!」

柴田「このドア 壊すか。 どいて どいて…。 よし! せ~の!」

みづえ「待ちなさい!」

柴田「あれ?」

みづえ「かぎ 持ってきた。」

恵里「島田さん! 島田さん! 大丈夫ですか?! 島田さん! 島田さん! 島田さん!」

52話

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