2001年5月31日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】52話のネタバレです。
現在は(2020年12月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
あらすじ
恵里はバイト先の「ゆがふ」で、自分が提案したランチ作りに精を出します。雑誌にも掲載されて店は大繁盛しますが、常連客からは心安らぐ場所ではなくなったと反発されます。そのため、店を紹介するテレビの生放送で、恵里はランチを止めると宣言します。落ち込んでいたその日の夜、一風館に大音量が鳴り響きました。肺炎をこじらせた島田がヘッドフォンを耳に当てたまま部屋で倒れていました。恵里は親身になって世話をやきます。
52話ネタバレ
連続テレビ小説 ちゅらさん 第52回 「暁(あかちち)のアリア」
一風館
大音量のオペラが流れる一風館
ブルウマウンテン
恵里「島田さん! 島田さん! 大丈夫ですか?! 島田さん! 島田さん! 島田さん!」
みづえ「余り動かさないで…。」
真理亜「死んでるのでは?」
恵里「何 言ってるんですか。」」
容子「柴田君 救急車!」
柴田「電話ないのか? この部屋!」
容子「外!」
恵里「島田さん!」
真理亜「スイッチ どれよ?」
恵里「島田さん!」
オペラが止まる
恵里「しっかりして下さい!」
容子「これ 島田さんだ。 病院で働いてたんだ。」
真理亜「この病院に運んだ方がいい。」
容子「そうだね。」
北栄総合病院
聡子「意識は? 急に倒れたんですね?」
恵里「はい 多分。」
聡子「持病は? 薬は飲んでますか?」
恵里「すみません 分かりません。」
聡子「ご家族では?」
恵里「同じアパートの者です。」
聡子「独り暮らし?」
恵里「はい そうです。」
聡子「分かりました。」
一風館
ブルウマウンテン
柴田「こんな部屋だったんだ…。」
真理亜「すごい オーディオなのかね。」
容子「多分ね レコードも すごい数 クラシックか? なんか意外だな。」
真理亜「死体は なかったか?」
容子「え?」
柴田「オーディオ以外 何もないじゃん。」
みづえ「ずっと…。」
容子「え?」
みづえ「独りで聴いてたのね。 この部屋で。 ずっと…。」
(電話の呼び鈴)
容子「私 出る。」
北栄総合病院
恵里「容子さん? 今 島田さんは治療中。 心臓病の疑いがあるようです。 心電図をとり 何日かは入院を…。 私 朝まで こっちにいます。 はい。 じゃあ。」
一風館
ブルウマウンテン
容子「みづえさん 島田さんのご家族は?」
真理亜「え? 何で? 死ぬの?」
容子「違うわよ 心臓が悪いかも…。」
真理亜「はあ。」
みづえ「知らないわ 話 聞いた事ないし。」
容子「そうか…。」
容子「恵里ちゃん『朝まで病院にいる』と。」
みづえ「あ そう。 戻りましょう。 主のいない部屋に いつもでもいては いけないわ。」
容子「そうだね…。」
柴田「どこか寂しいな この部屋。」
北栄総合病院
看護婦「大丈夫ですか? 意識は ありましたか?」
恵里「あ どうも…。」
聡子「眠っちゃったから もういいです。」
恵里「え?」
聡子「いいですよ お帰りになっても。」
恵里「居て いいですよね?」
聡子「だって あなたは?」
恵里「朝まで いますから。 目が覚めた時 誰もいないと かわいそうですから。 心細いでしょ。 お願いします。」
聡子「そうね 今から あなた1人で 帰るのも 危ないかもね。」
恵里「ありがとうございます。」
聡子「じゃ どうぞ。」
恵里「はい。」
病室
聡子「同じアパートの人って言ったわよね?」
恵里「はい そうですけど。」
聡子「へえ どういう関係?」
恵里「え? 『どういう』って?」
聡子「愛人とか?」
恵里「『愛人』? 何言ってるんですか?」
聡子「違うんだ。」
恵里「違いますよ。 『同じアパート』って言ってるでしょ! いけませんか?」
聡子「いけなくはねいけど 珍しいと…。他人なのに… ごめんなさい。」
恵里「他人だと 珍しいですか?」
聡子「うん。 まあね。」
目を覚ます島田
眠っている恵里に服をかける島田
一風館
黙って帰宅する島田
ブルウマウンテン
北栄総合病院
目を覚ました恵里
恵里「あれ?」
ナースステーション
恵里「すみません!」
聡子「どうしました?」
恵里「島田さんが どこにもいない。」
聡子「は?」
病室
恵里「すみませんでした。」
聡子「私に謝られても 困るのよね…。 あなた しっかりしてるんだか 抜けてるんだか 分からないわね。」
恵里「すみません…。」
聡子「どこに行ったんだろ?」
恵里「帰ったんでしょうか? アパートに?」
聡子「私に聞かれても 困るのよね。」
恵里「そうですよね。」
聡子「安静にしてないと いけないのに。」
恵里「そうですよね。」
聡子「そうよ。」
恵里「すみません。」
一風館
管理人室
容子「みづえさん おはよう!」
みづえ「おはよう。」
容子「どうしたかな? 島田さん。」
みづえ「そうねえ。 飲む?」
容子「頂きます。」
みづえ「はい。」
容子「恵里ちゃん!」
みづえ「お帰り!」
恵里「ただいま!」
容子「何 怒ってんの? 何かあったの?」
恵里「どうもこうも ないですよ!」
容子「え?」
みづえ「島田さんは?」
恵里「あのおじぃ!」
容子「は?」
みづえ「『おじぃ』?」
ブルウマウンテン
恵里「島田さん! 島田さ~ん!」
容子「ちょっと恵里ちゃん?」
みづえ「島田さん 病院でしょ?」
恵里「勝手に帰ってしまったんですよ!」
容子「え?」
恵里「安静にしてなければ いけないのに 私を置いて 帰ってしまったのよ。」
容子「え…?」
恵里「島田さん! いるんでしょう? 開けて下さい! 開けないとドアを 壊しますからね! 薬 もらってきてますから 開けて下さい! 開けなさい! 開けろ!」
ドアが開く
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