東京
一風館
マンデリン
恵達「ただいま。」
恵里「恵達。」
恵達「ああ?」
恵里「あんた 告げ口したね。」
恵達「え?」
恵里「私が電話したら 知ってたさ お母さん。 チョット 恵達。」
恵達「いや だってさぁ。」
恵里「この裏切り者!」
恵達「いや だけど 反対してたさ お母さんも…。」
恵里「そんなことないよ。 応援してくれてたさぁ。」
恵達「そんな むちゃだって そんなの。」
恵里「ロックやるって 高校中退した人に むちゃとか 言われたくないさぁ。」
恵達「そんなことじゃなくてさ。 もう 苦しいって 姉え姉え。 ごめんなさい 許して。」
恵里「ダメ~!」
恵達「殺す気かって…。」
恵里「こんなことしてる場合じゃないの 私は。 勉強 勉強 バイト バイトさぁ。」
恵達は 心配でした。 恵里の性格は 十分すぎるほど 分かっているから でしょうかね
恵里「60万円かぁ…。」
バイト
恵里「ありがとうございました。 いらっしゃいませ おはようございます。 タマゴサンドと牛乳で 280円です。」
ゆがふ
恵里「どうぞ。」
客「あと 中身汁。」
恵里「中身汁 はい。」
北栄総合病院
聡子「303号室の谷崎さん 吐き気が強く 抵抗接種ができず 朝から200ccしか 尿が出てません。 点滴 2本にしますから…。」
恵里「ああ どうも。」
聡子「どうも…。」
恵里「勉強のために 見てるだけですから 気にしないで下さい。」
聡子「あ そうなの。 え~ 304号室の沢田さんは…。」