一風館
グアテマラ
お菓子を食べる音が気になって仕事に集中できない真理亜
容子「懐かしいなぁ。」
恵里「『懐かしい』?」
容子「うん 中学校の時 試験前なんかに 友達の部屋で『一緒に勉強しよう』とか言って 泊まったり しなかった?」
恵里「ああ しました しました。 でも 結局 勉強しないですよね。」
容子「そうなのよね 結局 朝まで しゃべっちゃったりして。 したでしょ 真理亜ちゃん?」
真理亜「しません。」
容子「え?」
恵里「え? 友達いなかったんですか?」
真理亜「うるさい。」
恵里「すみません。 真理亜さん。」
真理亜「何?」
恵里「なんか さっきから 全然 手 動いてないですよ。」
真理亜「は? あ!」
容子「ホントだ まっ白。」
真理亜「うるさいな。」
恵里「頑張りましょう 真理亜さん。」
時が経過して
容子「大丈夫? 恵里ちゃん。」
恵里「はい 大丈夫ですよ。」
ゆがふ
兼城「ん? 少し 休めば 恵里ちゃん。」
恵里「大丈夫ですよ。」
(戸が開く)
柴田「こんばんは。」
兼城「おう。」
恵里「どうも。」
柴田「どうもです。 あ 恵里さん 僕 製薬会社に勤めてるので いろんな秒瓶に 出入りしてるんですけど そこの看護婦さんたちから 学校の情報 集めてきました。」
恵里「え? ホントですか? ありがとうございます。」
柴田「いえいえ そんな…。」
兼城「けなげな男だねぇ。」
容子「かなわぬ恋なのにねぇ。」
柴田「そこのお二人さん 何か…?」
容子「いえ 別に。」
兼城「何も言ってない すばらしいさぁ。」
柴田「そんな… いや 参ったなぁ。」
恵里「へえ…。(ぶつかる)」
兼城「どうした? 恵里ちゃん。」
恵里「大丈夫ですよ。」
気を失う恵里
兼城「あ~っ!」
柴田「恵里さん!」
容子「恵里ちゃん!」
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