恵里「チョット! 何するんですか?」
真理亜「確かめるのよ。」
恵里「チョット やめて下さいよ もう。」
真理亜「気になるのよ! 気ち悪い寸止め しなでしょ!」
恵里「そんなこと言ったって もう。」
真理亜「それ ちょうだい!」
容子「あ やっぱり ここにいた。」
恵里「容子さ~ん!」
容子「え? なに…?」
ダイニング
容子『え~!』
みづえ「いいわね 若いって。」
島田「若いさあ 管理人さんは。」
みづえ「あら! フフフフフ。」
グアテマラ
容子「はあ そうだったんだ。 何も 言えなかったんだ。」
恵里「はい。」
真理亜「バカでしょう? ふだん 人の何倍も ずうずうしいくせにさぁ。」
恵里「ひど~い。」
真理亜「悪いけど ひどくないわよ 全然。」
容子「でも そんなもんかも… いざとなればさぁ。」
恵里「そうなんです。」
恵達「じゃ 僕は そろそろ。」
容子「あ ダメ チョット 待って。 話があるの 恵達君にも 関係あるから。」
恵里「何です?」
容子「私 あのね 出張で沖縄行ってたの。」
恵里「え?」
容子「それで 古波蔵家に お邪魔したの。 それでですね 恵里ちゃんに 預かってきたものがあるの。 はい『これを学校のお金にしなさい』って。」
恵里「え?」
恵達「あ… すげえ!」
恵里「どうしたんだろ? こんなお金。」
ダイニング
恵里と恵達『え~! 兄い兄いが?』
沖縄
古波蔵家
勝子「そうだよ 笑ってしまったさ 皆で。『初めて 恵尚が 古波蔵家の役に立ったねえ』って。」
東京
一風館
恵里「ありがとう ありがとう お母さん ホントに ありがとう。」
沖縄
古波蔵家
勝子「私じゃないよ 兄い兄いに 感謝しなさい。 それから 恵里 容子さんにも 感謝しなくちゃ ダメだよ。 出張とか言ってるが わざわざ あんたの事 心配して来てくれたんだよ。」