恵文「そうか？ そうだね。」
勝子「ずっと 信じていたのに。 文也君は 全然 そんなつもりが なかったりした ショックでしょ？」
恵文「であるね。 ずっと大事に持ってた。 あのスーパーボール。」
勝子「ああ！ どうしよう！」
恵文「ひとつ ここは俺が行って！」
ハナ「お前が行って 何が出来る？」
勝子「そうよ 文ちゃん。」
恵文「『何が』って 覚えてなかったら 文也君を ぶん殴ってやるさ！」
勝子「文也君は悪くない だから つらい。」
恵文「分かってる そんな事。 だけど。」
ハナ「子供の恋路に 親が口を挟む事は 出来ないさ。 黙って遠くから 見ているしかない。」
勝子「そうですよね。」
恵文「つまらんね 最近。 遠くから 見ているだけさ。 小さい時は よかったね。」
勝子「そうだねぇ。 ああ！ 大丈夫かな 恵里。」
一風館
グアテマラ
真理亜「ああ… 寝られなかった。 何で私は こんなことで寝られない訳？」
バイト 恵里
恵里「ありがとうございます！ いらっしゃいませ！ おはよう！ 280円…。 お仕事 頑張って下さい。 私も頑張ります。」
恵里「皆も 頑張りましょうね！ はい！」
一風館
ブルウマウンテン
島田「へえ！」
恵里「そうなんです。 だから頑張ります。 よろしく お願いしますね。」
島田「『よろしく』って言われてもねえ。 今のままの学力じゃねぇ。」
恵里「え？」
島田「最大限以上の努力をして…。」
恵里「『最大限以上の努力をして』？」
島田「ぎりぎりの合格ラインが…。」
恵里「『ぎりぎりの合格ラインが』？」
島田「見えてくる…。」
恵里「『見えてくる』？」
島田「かもしれない。」
恵里「『かもしれない』？」
島田「普通に考えれば 無理だという事。」
恵里「はい！ 頑張ります。」
