恵里「私を心配し 励まして頂いて。」
真理亜「どうして そうなる訳? 私の望んてる答えは…。 分かった。 こうしよう。 もし その文也君が あんたと同じように その約束を覚えてて その気でいたとしたら。」
恵里「『いたとしたら』?」
真理亜「あんたの言う事 何でも聞く。」
恵里「え?」
容子「ほう!」
恵里「本当ですかぁ?」
真理亜「本当よ。」
恵里「本当に 何でもですね? 絶対に。」
真理亜「いいわよ。」
恵里「分かりました。 楽しみさぁ!」
真理亜「常識の範囲内にしなさいよね。」
恵里「ダメですよ『何でも』って言った。」
容子「不安なんだ。」
真理亜「不安じゃありません 何でも どうぞ。」
恵里「ありがとうございます。」
真理亜「話は それだけ。 じゃあね。」
(戸が開く)
恵里「いらっしゃいませ!」
兼城「いらっしゃい!」
柴田「恵里さん全然 不安はないのかな?」
容子「どうなんだろうね?」
恵里「そんな事ないと思うけど。」
柴田「余り傷つくとこは 見たくないな。」
容子「ふ~ん。」
一風館
マンデリン
恵里「恵達。」
恵達「ん。」
恵里「私 明日 文也君のとこへ 行こうかなと思ってる。」
恵達「そう。」
恵里「うん。 こないだは 全然 ちゃんと 話せなかったからさ。」
恵達「うん。」
恵里「だから 行ってみようと思ってる。」
恵達「そう。」
恵里「うん。」
恵達「姉え姉えさ。」
恵里「うん?」
恵達「怖くないの?」
恵里「全然。 私は 運命を信じてるからね。」
恵達「無理すんなよ 怖いくせに。」
北栄総合病院
63話へ