北栄総合病院
ナースステーション
恵里「おはようございます!」
一同「おはよう!」
祥子「おはよう。」
恵里「今日も一日 頑張りましょう!」
聡子「古波蔵さん!」
恵里「はい!」
聡子「X-レイの大貫さんに 安藤さんのカルテ 届けてほしいの。」
恵里「はい 分かりました。」
聡子「分かるわよね? レントゲン室よ。」
恵里「オリエンテーションの時に 回りましたから。 じゃ 行ってきます。」
小児科病棟
文也「おはようございます。」
看護婦「どうしたんですか?」
文也「これ 哲哉君に。」
看護婦「え? ご存じないんですか?」
文也「何がですか?」
病室に入る文也
文也「そんな…。」
レントゲン室を捜す恵里
恵里「どこだっけ? いまだに 大きな建物は 苦手さ。 小児科?」
看護婦「上村先生。」
文也「何で? 何でだよ! 何で 死んじゃうんだよ! 何で? 何で 死んじゃうんだよ!」
遥「上村! どうしたの?」
文也「嫌だよ…。」
看護婦「先生 やめて下さい。 ほかの患者さんに 聞こえます。」
遥「もうやめよう ねえ。」
文也「僕は 死ぬのが嫌なんだよ!」
恵里「文也君…。」
文也「すみません。 すみませんでした。」