連続テレビ小説「ちゅらさん」70話「恋しくて肝(ちむ)どんどん」ネタバレ

退勤後

ちゅらさんの画像

文也「あ! 恵里。 ありがとう。」

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恵里「うん。」

文也「なんか 恰好 悪いとこ 見せちゃったな。 兄貴とさ…。」

恵里「え?」

文也「兄貴と同じ病気だったんだ あの部屋に居た子。」

恵里「え?」

文也「だから ずっと 気になっててさ。 俺には どうしようもないけど。 あの後 看護婦さん達に メチャクチャ 怒られた。」

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文也「『気持ちは 分かるけど 医者としては 最低だ』って。『近くの部屋の子供達の事を 考えろ』って。」

恵里「そうか。」

文也「最低だよね 確かに。」

恵里「そんな事ない! 最低なんかじゃないさ。 文也君。」

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恵里「文也君。」

文也「ん?」

恵里「文也君は ウチの兄い兄いに 会った事 なかったんだよね?」

文也「うん。」

恵里「そっか。」

文也「何?」

恵里「ウチの兄い兄い フラフラしてて どこで何やってるか 分からない。 私が 高校3年の時に 帰ってきて それでさ。 それで『世界を目指すのさ』とか 言って『これからは これだ』と言って 実は 私も その気になってた。」

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恵里「こんなの作って売り出したんだよ。 ゴーヤーマンって いうんだけど。 でも 全然 売れなくて 古波蔵家は 借金までしたのに。 1万個 作って 売れたの 70個!」

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文也「うわ!」

恵里「バカでしょう?」

文也「え? ハハハ…。 そりゃ バカだね。」

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恵里「でしょう?」

文也「バカバカだ。」

恵里「おかしくて 思い出すだけで 涙が出てくるんだよね。」

文也「恵里。」

恵里「ん?」

文也「あの時と 同じだね。 兄貴が死んで 2人で兄貴の木を 植えた時と 同じだね。 恵里 俺の事 励まそうとして 入学式に 恵達が まゆ毛 そった話をして 笑わせてくれたよね。 変わらないんだな 恵里は。」

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文也「俺…。俺さ。」

恵里「ん?」

文也「兄貴 小浜で死んで 石垣に帰る船の中で。 決めたんだ『医者になろう』って。」

恵里「え?」

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文也「人が死ぬのを止められる 医者に なろうって。 絶対 そうなろうって決めたんだ。 それだけを 考えて生きてきた。 恵里は どんな事を考えて 生きてきたのかな?」

恵里は 言いたかったのです。『私は ずっと文也君と結婚するという約束を信じて 生きてきた』そう 言いたかったのです

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71話

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