古波蔵家
恵里「お父さん?」
勝子「文ちゃん 何で 反対なの?」
恵文「『何で』って 何ででも。」
勝子「文也君じゃ 気にいらない訳?」
恵文「いや 文也君は いいやつさ。 そんな事は 分かっているよ。」
勝子「じゃ 何?」
恵文「いや… だからさ!」
恵里「お父さん お願い。」
勝子「文ちゃん?」
恵文「勝子。」
勝子「何?」
恵文「泡盛の準備を しなさい。」
勝子「は?!」
ハナ「お祝いかね?」
恵里「え?」
恵文「そうじゃないさ 勝負をする訳さ。」
恵里「勝負?」
恵文「そうさ 勝負さ どうしてもって 言うんなら 文也君!」
文也「はい。」
恵文「泡盛の飲み勝負で 文也君が 私に勝ったら 賛成するさ。 そのかわり きみが先につぶれたら 白紙に戻すという事さ。」
文也「え?」
恵里「何それ? 何 言ってるの?」
恵文「『何 言ってる』じゃないさ。 やるの? やらんの?」
恵里「お父さん メチャクチャだよ!」
恵文「恵里は黙って。 文也君に聞いてる。」
勝子「でもね 文ちゃん。」
恵文「文也君!」
文也「分かりました やらせて頂きます。」
恵里「え? ちょっと 文也君?」
恵文「分かった。 それじゃ 勝子 準備をしなさい。」
勝子「はい。」
いや 何だか 妙な事に なってしまったねぇ。 いつもの事だけどさ それにしても 一体 どうなるんだろうねぇ?
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