勝子「ごめん よく分からないさ。」
真理亜「私が ご説明しましょう。」
恵里「真理亜さん?」
真理亜「いいですか? そもそも この2人は 普通と違うんです。 だいたい 子供の頃にした約束を 本気で信じてる バカとですよ。」
恵里「ん?」
真理亜「その約束を 本当に守ろうとして 小浜島まで飛んでくる バカの2人なんですから。」
文也「ん?」
ハナ「なるほど。」
恵里「あの 真理亜さん。 愛のある説明は 出来ませんかね?」
真理亜「出来ません。」
恵里「は?」
勝子「話 続けて!」
真理亜「この2人は 普通と違うという事を 頭に入れといて下さい。 でないと 考える方が 頭が痛くなりますからね。 いいですか! そもそも この2人は 結婚をする というところから 始まってます。」
真理亜「それは 運命だからです。『これほどまでに 強く 運命で 結びついているんだから 約束を果たすべきだ 結婚すべき』と この2人は考えたんです。」
真理亜「『そうすれば 絶対に 不幸になんか なるはずながない。 でも 確かに 今のお互いの事は よく知らない。 だから 恋愛をしよう。 いいだろう 普通と逆になったって。 皆に 変だと思われても 結婚してから恋愛したって いいじゃないか』そう決めた訳です。」
勝子「はあ?」
文也「そういう事です。」
恵文「お父さんには 全然…。」
勝子「なるほどねぇ。 運命かぁ…。」
恵里「うん。 あ! だって お母さん。」
勝子「何年も前に なくなったのでは?」
恵里「そうだよ。 でもさ 文也君に たどりついたの この スーパーボール。」
勝子「え?」
文也「そうなんです。」
勝子「へえ… 運命か? 神様には 逆らえないのかな? そういのも いいかもね。」
恵里「お母さん。」
勝子「分かった。 お母さんは 賛成。」
恵里「ありがとう。」
文也「ありがとうございます。」
恵文「ちょっと 待ってよ。 何で 賛成してしまうわけ?」
勝子「だって 何か いいでしょ!」
恵文「よくない。 お父さんは反対だよ!」
恵里「何で?」
ハナ「神様に逆らうと バチが当たるよ。」
恵文「メチャクチャさ。 そんなの 反対 反対!」
恵里「何で?」
恵文「さっきから 言ってるでしょう。 そんなに 急いで決めなくても…。」
ハナ「反対は 恵文だけだね。」
恵文「何でよ。 あ! もう1人 いたさ!」
勝子「誰?」