北栄総合病院
恵里「(くしゃみ)」
バーテン
奈々子「本物の天然バカ。 裏も 計算も何もない バカそのもの。 本物のバカは どうしようもないと思うの。 かなわないもん 勝負に ならないし。 遥ちゃん!」
遥「はい。」
奈々子「ガード固いでしょ? 心のガード。 人に弱いとこ見せるのが嫌い。 そういう感じする。 でも 今日はさ 私に向かって 全部 吐き出してさ。 泣きなさい! ね! 大泣きしなさい! ん? いいのよ 泣いて。」
遥「佐々木さんて…。」
奈々子「ん?」
遥「いい看護婦さんですね。」
奈々子「そう?」
遥「佐々木さんも つらい目に 遭ったんでしょうね?」
奈々子「え? (泣き声)」
遥「え?」
奈々子「聞いてくれる?!」
遥「は?」
奈々子「あのね…。 何で笑うの?」
いい先輩だね 奈々子さんも… どんなつらい事が あったのか? 聞きたい気もするけれど 聞くと長くなりそうだね
北栄総合病院
結婚を決めたのは いいけれど 恵里も文也君も 忙しくて 休みの時間も なかなか合わないし 何かを決めたりする暇は 全然 ありませんでした
一風館
マンデリン
恵里「ただいま…。」
恵達「お帰り。」
恵里「疲れた!」
恵達「あのさ 姉え姉え。 俺は どうでも いいんだけどさ 今日も電話あったよ。 那覇から。『結婚式はいつだ どこでやるのか』って 毎日だよ。 どうなってる訳?」
眠りについている恵里w
恵達「おいおい。」