北栄総合病院
待合所
遥「なんか 沖縄の 男っぽくなったねえ。 ゆるゆるって感じ…。」
文也「そ~う?」
遥「いいわよ。 嫌いじゃないよ。 …っていうか むしろ 好き。」
文也「え? それは どうも…。 遥は どうなの?」
遥「私…? うん 今 結構 幸せ。」
文也「え? 何で?」
遥「好きな人 いるんだ。」
文也「へえ~。 俺 知ってる人?」
遥「…絶対 誰にも言わない? 絶対にだよ。 恵理ちゃんとか 絶対 ダメだよ。 それに… 特に 真理亜さんの耳に入ると まずいの。」
文也「真理亜さんの?」
遥「私の好きな人はね 年上なんだけど…。」
ゆがふ
兼城「(くしゃみ)あらあら…。」
北栄総合病院
文也「…へえ~っ!」
いろいろ あるねえ 東京は…。 さて 小浜に帰った 恵理達は 島の生活に戻ってきました
こはぐら壮
恵理「文也君! 和也! 早く起きなさい! …和也!」
島の保健室
恵理「はい もう バッチリ。 大丈夫よ。」
女性A「こんにちは。 おいしい大根 持ってきたさ。」
島の保健室も 忙しそうだねえ。 ところで 文也君は いつ 東京へ 勉強に行けるのかねえ
道中
恵理「こんにちは!」
男達「こんにちは!」
恵理「どうしたら いいんだろう…。」
北栄総合病院
訪問看護科
(電話の呼び鈴)
奈々子「もしもし? うわっ…。 もしもし あんた…。 せめて 1日1回にしてくれない?」
小浜島
恵理「あぁ…。 どうも すみません。」
北栄総合病院
奈々子「うん…。 え? 『停電した時 人口呼吸器は どうするか』って? 在宅用には バッテリー内臓のがあるの。 そうでないものは バッテリーに つなぎ替えるか 手で バックを押すの。」
小浜島
恵理「なるほど よく出来てますねえ。 ありがとうございました。 また かけますから。」
北栄総合病院
奈々子「いや『また』って…。 ちょっと…。」
聡子「知らないわよ…。」
奈々子「えっ?」
聡子「責任とりなさいねえ…。」
奈々子「いや そんな…。 ええっ?」
聡子「だって『向いてる』って 言ったんでしょ? あ~ぁ。」
奈々子「いや… あ~ぁ。」
(電話の呼び鈴)
奈々子「えっ?」
小浜島
恵理「もしもし 姉え姉え? すみません 1つ 忘れてたさ。 さっき 姉え姉えが言ってた『バック』って どういう形?」
あらあら… こうなったら 恵理は 手が つけられないよ
恵理「あぁ なるほど…。」
さて 一方 恵達はというと…
クロスロード
ジョージ・我那覇「恵達。」
恵達「はい。」
ジョージ「気楽に考えろ。 ロックなんてものは 死ぬまで やれるもんだからさ。」
恵達「…はい。」
ジョージ「それにな 恵達 ロックってやつは 音楽の形じゃないんだ。 生き方 そのものさ…。」
恵達「はい…。」
ジョージ「ちょっと よかったか?」
恵達「…え? …あ~ はい。 よかったです。」
ジョージ「そうか…。」
ジョージ「イエィ! オールライト!」
これは おばぁも チバラなくちゃ いけないね
ハナ「『来る』…。 『来ない』…。『来る』…。 『来ない』…。 …『来る』! 『来る』…。 あ~…。」