こはぐら壮
恵理「話がある訳 2人に…。」
文也「ま… 何となく 分かる気がするけど。 でも どうぞ。」
恵理「え…? 分かってた?」
文也「ま…。 でも どうぞ。」
恵理「うん…。 私… 東京に行きたい。 東京に行って 訪問看護の仕事がしたい。」
文也「フッ…。」
恵理「何っていうのかな…。 もう 一度 見てからさ 気になって 神様が 私に『やれ』って 言ってるような気がする訳…。 私にピッタリだと 自分でも思うし 奈々子姉え姉えも そう言ってくれたし…。」
恵理「もう 思いが止まらない訳…。 訪問看護の仕事をして 勉強することはさ この島に 戻ってきてからも 生かされるし。 この島のためにだって なるはずだしさ…。 ね?」
文也「はぁ…。」
恵理「和也 お願い 一緒に 東京に来て。」
和也「『一風館』に住めるの?」
恵理「うん そうだよ。」
和也「じゃあ いいよ。」
恵理「本当? ありがとう!」
文也「いいのか 和也? しばらく 幼稚園の友達と会えなくなるぞ。」
和也「『一度 友達になったら ずっと 友達』って 先生が言ってたのに…。」
文也「そうか…。 そうか。」
恵理「いい? 文也君。」
文也「いや… いいってさ。 もともと 東京に行きたいって 言いだしたの 俺だよ。 なのに なんで 俺が 恵理の後 くっついていくみたいな形に なっちゃう訳…?」
恵理「え?」
文也「なんか 恰好悪いよなあ それって…。 行くか?」
恵理「…うん!」
和也「みんなで 東京に行くぞ!」
恵理 文也「おう!」
恵理「行くぞ! 行くぞ!」
翌日
古波蔵家
恵達「じゃ…。」
恵文「チバリヨ! チバリヨ! …チバリヨ!」
漁港
恵理「ありがとうね! うわっ ありがとう!」
和也「あ… おじぃちゃんだ! おっちゃん バイバイ!」
船
文也「元気でね!」
恵理「頑張ってくるね!」
文也「おじぃも おばぁも 元気でねえ!」
和也「バイバイ!」
恵理「待っててねえ!」
文也「よかったなあ …結婚して。」
恵理「はい。」
恵理「待っててね 小浜! 待っててね! 必ず 戻ってくるから! 待っててね!」
また 東京が にぎやかに なりそうだねえ。 みんな チバリヨ!
ちゅらさん2 4話へ