連続テレビ小説「ちゅらさん」72話「恋しくて肝(ちむ)どんどん」ネタバレ

ゆがふ

恵里「大丈夫?」

祥子「友達では ないんですか? 私。」

恵里「友達さ。」

ちゅらさんの画像

祥子「じゃ 何で 何も 相談してくれないの。」

恵里「いや…。」

祥子「古波蔵さんの事 友達と思ってる。 病院に 古波蔵さんがいて 本当に よかったと思ってる。」

恵里「それは どうも。」

祥子「今日 患者さんに 言われたんです。」

恵里「何て?」

祥子「何と言われたと思います? 笑顔で私の事を呼ぶので 私も笑顔で『何ですか』と言うと」

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祥子「『お願いだから 私の担当に ならないで。 新人は嫌い』と こうですよ!」

恵里「あら。」

祥子「そんな時 古波蔵さんに話して すっきりしようと思ったし それに 古波蔵さんみたいな人が 頑張ってるんだから 私だって頑張れると思う訳ですよ。」

恵里「え? どういう意味?」

祥子「必要なの 古波蔵さんみたいな人。」

恵里「あ 祥子ちゃん。」

祥子「何ですか?」

恵里「古波蔵さんっていうのは 固いから 病院以外では『恵里』って呼んで。」

祥子「恵里?」

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祥子「わかりました。 恵里!」

恵里「はい。」

祥子「ちゃんと教えて下さい。 何があって どうなってるのか 何で あの女に ひどい事を 言われなければ ならないのか ちゃんと教えて下さい。 じゃないと 絶交だからね。」

恵里「はあ? え?」

祥子「え?」

恵里「聞いてたの?」

祥子「もちろん。 だって友達でしょう?」

恵里「そう?」

祥子「そうよ。」

柴田「あの!」

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恵里「はい。」

柴田「誰に 何を言われたんですか?」

祥子「何ですか? この男は!」

柴田「すみません。」

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恵里「分かりました。 お話します。」

時間が経過し

祥子「それで いいの?」

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恵里「いいの 本当だよ。 今は ちゃんとした看護婦に なる事が 最優先。

祥子「うそ。」

恵里「何で?」

祥子「看護婦だって 女だよ。 看護婦である前に 一人の女よ! 好きなんでしょ?」

恵里「そりゃ 文也君の事 好きだよ。 もし私が 自分の気持を言ってさ それで 気まずくなったり 文也君が困ってしまったりする顔 見たくないの。 そんなの 耐えられない。」

柴田「分かるなあ。」

恵里「ダメだからね 余計な事したら。 私 怒る。 絶交だよ。」

祥子「はい。」

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一風館
マンデリン

恵里「ただいま。」

恵達「お帰り!」

恵里「あれ? なんか ご機嫌だね?」

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恵達「今日さ 前に話しただろう? 姉え姉えもあった事ある 那覇の クロスロードの俺の先生。」

恵里「うん。」

恵達「あの人の弟が 東京で音楽プロデューサー やってて 有名な人なんだよ。」

恵里「へえ それで?」

恵達「バンドの皆と 会いにいったわけ。 デモテープ聴いてもらったんだ。 俺の作った曲だよ。」

恵里「それで?」

恵達「なんか 気に入ってくれて 検討してくれるって。」

恵里「ウソ! やったさ! 恵達!」

恵達「やったよ。」

恵里「いつ デビュー?」

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恵達「まだ そこまでは。」

恵里「よかったねえ。 すごいね!」

恵達「姉え姉えは どうなの? 最近 忙しくて 話 出来ないけど。」

恵里「私 順調よ 天職だからね。」

恵達「そうなんだ。」

恵里「友達も出来たし 少し変わった子。 でも いい子。」

恵達「そう。 ここに 1人でいたらさ 東京来てからの事 思い出してさ。 頑張ってきたよな? 俺も 姉え姉えも。」

恵里「う~ん。 そうだよね。」

恵達「うん。 文也君とは どう? ごめん また余計な事 言ったかな。」

恵里「ううん。」

恵達「姉え姉えは 結構 いい女だと思うけど。」

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恵里「ありがとう。 アパートの皆と 乾杯しよう? デビューのお祝いさ。」

恵達「だから まだ…。 する?」

恵里「は? 乾杯しよう! 私 明日 休みだし 明日は たくさん寝るよ。」

恵達「じゃ 今日は飲むか!」

恵里「飲むか!」

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