夜ドラ「ミワさんなりすます」(第17回)

らすじ

久保田ミワ(松本穂香)は八海崇(堤真一)になりすましのすべてを白状する。美羽さくら(恒松佑里)の事故に遭遇し、間違えられたままうそをついてしまったこと、一度は告白の手紙を書いたが渡せなかったこと、自分が昔からの八海ファンで八海と一緒にいられるのが楽しくてどうしても引き返せなかったこと…涙ながらに語るミワに、八海は以前から気が付いていたと言う。驚がくするミワに八海はさらに驚くべき提案をしてくるが…。

第17回ネタバレ

八海邸

書斎

ミワ「私は… 美羽さくらではありません。 久保田ミワといいます。 今まで 家政婦になりすましていました。 語学のスキルも 栄養士の免許も 何も持ってない ただの映画オタクです。」

ミワ「ここの家政婦になるはずだった 美羽さくらさんが事故に遭ってしまって それを見て 代わりに なりすますことを 思いつきました。 本当に 申し訳ございませんでした。 失礼します。」

八海「ミワさん。 私は 前から気付いていましたよ。」

ミワ「え?」

八海「あなたが 美羽さくらさんではない ということを。」

ミワ「えっ!?」

<えっ… 八海サマは 私が別人になりすましていることを ずっと前から気付いてた…?>

ミワ「あの いつからでしょうか…。」

八海「そうですね… 最初に違和感を覚えたのは 藤浦さんに紹介された時です。」

回想

藤浦「新しく入って頂く 家政婦のミワさんです。」

八海「よろしくお願いします。」

回想終了

<いや しょっぱなから!>

ミワ「え… あ… それは やっぱり 挙動不審だったとか ですか?」

八海「いえ… どこか自分と同じにおいを感じたんです。」

ミワ「同じにおい?」

八海「ええ。 あなたの表情や振る舞いから もしかしたら この人は 何か事情があって 自分じゃない誰かを 演じようとしてるんじゃないかと。」

<さすがすぎる…>

八海「勤務初日に ボトルシップのプレートの くすみを取ってくれましたよね。」

回想

八海「おお。 新品みたいになっちゃいましたね。」

回想終了

ミワ「はい。」

八海「これまで あそこまで丁寧に磨いてくれた 家政婦さんはいませんでしたから 違和感を持ったんです。 ただ あなたからは 人をだまそうとか 欺こうとか そういう邪心は見えなかった。 不思議な人だと思ったのが 第一印象です。」

ミワ「…不思議な人。」

八海「二人で書庫に閉じ込めらたのを 覚えてますか?」

ミワ「あっ はい。」

八海「あの時 一度 ミワさんに イタズラを仕掛けてみたんです。」

ミワ「えっ イタズラ? あっ。」

回想

八海「全てわかってるんだぞ!! このニセモノめ!」

ミワ「え…。」

八海「あっ そういうセリフがあったんです。」

回想終了

ミワ「もしかして あの時のセリフ ですか?」

八海「そうです。 『ニセモノ』と言ってみたら どんな反応をするのか 見てみたかったんです。」

ミワ「正直 終わったと思いました。」

八海「ふふふ…。 でも 私にはミワさんの反応が よく分かりませんでした。 固まっていたので。」

ミワ「あ… はい。」

八海「試すようなことをして 申し訳ない。」

ミワ「いえ…。 じゃあ あのセリフが載っている台本を 捜していたというのは…。」

八海「それは本当です。」

<それは?>

ミワ「じゃあ 二人で閉じ込めらてたのは…。」

回想

(かんぬきが下りる音)

<もしかして 八海サマは 私と二人きりになりたかった?>

回想終了

八海「あれも偶然です。」

ミワ「ああ… ですよね。」

八海「そのあとは逆に 私のほうが驚かされました。 まさか あんなに昔の しかも自主映画をご存じだったなんて。」

回想

ミワ「八海さん。 このセリフじゃないですか?」

八海「はい これです!」

回想終了

八海「この人は やはり ただ者じゃないと思いました。」

ミワ「いえ… ただの映画オタクです。」

八海「いや 本当にすごい。」

ミワ「あの時も… 実は手紙を書いていたんです。 もう全部終わりにして 罪を償おうと思って。」

回想

ミワ「もうこれで 終わりにしよう。」

回想終了

ミワ「でも気が付いたら なくなっていて…。」

回想

八海「ミ… ミワさん?」

回想終了

ミワ「捜したんですけど見つからなくて。 それで ずるずると このまま ウソをつき続けてしまいました。」

八海「その手紙というのは… これですね。」

<えっ… 何で八海サマの手に?>

八海「庭を歩いてる時に偶然拾いました。 書庫に閉じ込められた日の… 翌日です。」

ミワ「えっ?」

<よ… 翌日!?>

(ノック)

藤浦「八海さん 大丈夫です… ね? 出発の時間ですが。」

八海「ああ あと5分待ってくれませんか? 腕時計が どっかへいってしまって… 知りませんか?」

ミワ「あ~ えっと どっかで見た記憶がある…。」

八海「どこへやったかな…。」

藤浦「最後に見たのは どこですか?」

八海「いえ 大丈夫です 大丈夫です。」

ミワ「すぐに見つけますので。」

八海「外で待ってて下さい。」

藤浦「急いで下さいね。」

(ドアを閉める音)

八海「お手紙を拝見して 映画好きのあなたが 家政婦になりすましていたことは 分かりました。 でも あなたがリスクを冒してまで 家政婦になりすまそうと思った 動機は何ですか?」

ミワ「それは…。」

<やはり 言わなきゃいけないですよね>

ミワ「私は… 俳優 八海 崇の大ファンなんです。 映画を好きになったのも っ八海さんがきっかけでした。 八海さんの映画は全部覚えてるし 雑誌のインタビューも全部取っています。 いつものように ネットで 八海さんの情報を調べていたら…。」

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