あらすじ
ロバート(村雨辰剛)に招かれ将校クラブに立ち入った安子(上白石萌音)。これまでの人生で見たこともないけんらん豪華な会場の空気に圧倒されてしまいます。稔(松村北斗)の命を奪った国の豊かさを前に呆(ぼう)然と立ち尽くすばかり。そんな中、会場にシンガーたちの歌声が響き渡ります。アカペラコーラスに聞き入る安子は、いつの間にか涙を流していました。そうしてロバートは安子をこの場へ連れてきた意味を語りはじめ…。
30話ネタバレ
進駐軍
廊下
定一「え~ テナー!」
「はい!」
定一「アルト。」
「はい。」
定一「トランペット。」
「はい。」
定一「ピアノ。」
「はい。」
定一「ビブラフォン。」
「はい。」
定一「ドラム。」
「はい。」
定一「ベース。 よ~し みんな そろうとるの。 すぐ出番じゃ。 急いでくれ。」
一同「はい。」
定一「こりゃ こりゃ。 おい! このくそガキ! ここはの アメリカじゃ。 密入国は禁止なんじゃ こりゃ! …ったく。」
将校クラブ
ロバート「どうぞ お入りください。」
安子「アメリカ…。 これが アメリカなんですね。」
ロバート「Wait, please. Mrs,Kijima.」
安子「何で 私ゅう こけえ連れてきたんですか? こねえに豊かな国と戦うて… 稔さんが帰ってこれなんだなあ 当然じゃいうことですか?」
ロバート「No. 違います。」
安子「そんなら 何なんですか?」