あらすじ
吉平(伊原剛志)、朝市(窪田正孝)、武(矢本悠馬)が甲府から運んできた救援物資で、花子(吉高由里子)たちはほうとうを作り、近所の人たちを元気づけようとしていた。そこへ醍醐(高梨臨)も現れ、活動に参加する。しかしかよ(黒木華)は、ショックから立ち直れないまま。花子は、親の消息が分からず預かっている子どもたちにお話の語り聞かせをつづけ、それをぼんやり聞いていたかよに、朝市が声をかける…。
108回ネタバレ
村岡家
居間
英治「火災に巻き込まれて… 郁弥は 逃げきれませんでした…。」
平祐「人違いじゃないのか?」
花子「そんな…。」
花子「『『この島から抜け出す道は 一つしかありません。 笑うんです』』。 さあ ナミダさんは 笑えるから?」
かよ「笑える訳ないじゃんけ。」
<そんな かよに 何も言えない花子でした。>
玄関前
吉平「よかった…。 無事で… 本当によかった! おお かよ!」
朝市「おじさんも おばさんも 本当に心配してただよ!」
吉平「本当に みんな無事でよかった! かよ…。」
花子「おとう。 おらたちは 無事だったけんど 郁弥さんが…。」
吉平「かよ…。」
「ありがとう。」
英治「どうぞ!」
花子「皆さん! たくさん ありますから 召し上がって下さいね。」
「ほうとう お代わり!」
花子「どうぞ!」
醍醐「はなさん!」
花子「醍醐さん! 無事だったのね。」
醍醐「まあ 甲府の皆さんも ごきげんよう。」
武「て~っ!」
花子「醍醐さん ご家族は?」
醍醐「みんな元気よ。 でも 聡文堂の建物は すっかり崩れてしまって…。」
英治「梶原さんたちは…。」
醍醐「はい。 梶原さんも皆さんも ご無事です。 原稿や本は 全て燃えてしまったけど…。」
花子「あっ ねえ 醍醐さんも召し上がって。 おとうたちが 甲府から いろいろ持ってきて作ったの。」
武「醍醐さん どうぞ。」
醍醐「ありがとうございます。 頂きます。 おいしい!」
花子「よかった。」
朝市「こんな時こそ うまいもん食って 元気出しましょう!」
醍醐「私も持ってきたの。」
花子「えっ? まあ… おリボン?」
醍醐「私なら これが一番 元気が出ると思って。 女の子は きれいなものを見ると 元気が出るんですもの。 はい。」