連続テレビ小説「あまちゃん」105回「おら、地元に帰ろう!?」

無頼鮨

梅頭「軍艦です。」

大吉「少ねえ。 ウニ少ねえ。 詐欺だべ これ! 軍艦詐欺だべ!」

安部「ちょっと やめて!」

大吉「酒だ 酒だ。 ウーロンハイに変更。」

安部「飲めねえくせに。」

大吉「飲めるようになったんだよ 春子のおかげで。 つげ!」

安部「ストップって言ってよ。」

大吉「ストップ!」

安部「もう? 目薬ほどしか入れてねえよ。」

大吉「うるせえ。 あ~ 悔しい。 絶対 連れ戻すって 大見得 切って ブティック今野で 背広しつらえてきたのによ。 …濃い!」

安部「私も帰ろうかな。」

大吉「え?」

安部「もう限界。 まめぶ大使として 1年半 頑張ってきたけど まめぶに対する 都会っ子の警戒心 計り知れねえ。 まさか まめぶが ケバブに負けるとは!」

回想

安部「まめぶ~!」

「ケバブ どうですか~?」

安部「まめぶ どうですか?」

「ケバブ おいしいよ。」

安部「ケバブ汁~!」

回想終了

大吉「安部ちゃん…。」

安部「北鉄の窓から見える景色 おらも好きだ。 つりがね洞 灯台 袖が浜の坂道 海女カフェにも行ってみてえし 今年の夏は 久しぶりに潜りでえ。」

大吉「帰ってこい 安部ちゃん!」

安部「いいのか?」

大吉「当たり前だ みんな待ってる。 ただし 別々に帰るべ。」

安部「なして?」

大吉「なしてって おめえ 考えてもみろ。 春ちゃん連れ戻しに来て おめえ 安部ちゃん連れ帰ったら おめえ みんな ぶったまげるべ。」

安部「そうがな…。」

大吉「そうだよ! 豆腐 買いに行って 電池買って帰るようなもんだ。 安部ちゃんにとっても損だ。 単独で帰ってこい。」

安部「そうだよね。 春子さんは 学園のマドンナで おらなんか…。」

大吉「お会計!」

安部「え!?」

大吉「深夜バス乗る前に お土産 買わねえと。」

種市「もう頂いてますんで。」

大吉「じぇじぇ! …誰が?」

アキ「遅くなりました!」

鈴鹿「大丈夫。 さっき来たとこ。」

大吉「じぇ~!」

アキ「あらら 大吉っつぁん まだ いたの?」

大吉「南部ダイバーの顔見てから 帰るべと思って…。 ファンです! 大向大吉 46歳 北三陸鉄道の駅長でがす! アキちゃんとは家も近くて 母親の春子さんとは幼なじみで!」

鈴鹿「大体… 大体 聞こえてましたから。」

大吉「…つうか ファンです。」

スナック・梨明日

菅原「はい! はいはい!」

今野「大吉か?」

菅原「今 先輩 女優の鈴鹿ひろ美と 飲んでるんだって。」

一同「また また また また!」

長内「どうせ 場末のスナックの 女子(おなご)だべ!」

電話・大吉『嘘じゃねえって。』

無頼鮨

大吉「ちょっと待ってろ。 すいません 代わってもらっていいですか?」

鈴鹿「え… ええ?」

大吉「声 聞かねえと 信用できねえって すいません。 すいません。」

鈴鹿「鈴鹿です。」

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