東京EDOシアター
奈落
<そして おらと小野寺ちゃん 2人による 最終審査の日が やって来ました>
アキ『だから 島を出ます』。
鈴鹿『好きにすりゃあ いいべ。 さっさと行け!』。
アキ『親不幸ばかりで ごめんなさい』。
鈴鹿「ちょっと! どんな気持ちで そっち走ってってんの? 何か逃げてるみたいだけど。 よく考えておいて。」
アキ「分かりました。」
鈴鹿「はい 次!」
<台本を手放して 母親役の鈴鹿さんを相手に 繰り返し 繰り返し 同じ場面を演じます>
小野寺『島を出ます』。
鈴鹿「どんな島?」
小野寺「小さな島。」
鈴鹿「小さい? 八丈島 三宅島? まあいいわ。『好きにすりゃ いいべ。 さっさと行け』。」
<鈴鹿さんの本番さながらの熱演は まさに圧巻で ふだんの カッパ巻き食べながら 焼酎飲んでる鈴鹿さんとは 当然ですが まるっきりの別人でした>
鈴鹿『さっさと行け!』。
アキ『親不孝ばかりで ごめんなさい』。