連続テレビ小説「あまちゃん」125回「おらたちの大逆転」

小野寺「何か やだね。」

アキ「んだな。」

小野寺「アキちゃんが 呼ばれるような気がする。」

アキ「いや 小野寺ちゃんだべ。」

小野寺「ホント?」

アキ「ごめん。 分がんね。 でも どっちが呼ばれても ちょっと うれしくね?」

小野寺「ちょっと悔しいけどね。 でも 国民投票とは違う。」

アキ「全然 違うべ。」

会議室

荒巻「こんな事なら 書類で落としておけば よかった。」

鈴鹿「え?」

河島「小野寺を主演にした場合 吹き替えが必要になります。 泳げませんから。 それで 一度 クビにした天野を 残したんです。」

荒巻「恩に着せたかったんでしょうね。 後ろめたさもありました。 事務所の社長としては 小野寺を推したい。 しかし 商売人になりきれない もう一人の自分が 天野を推したがってる。 天野アキで映画を撮れと。 天野を吹き替えにしたら また後悔する事になるぞと。」

河島「また?」

荒巻「結論が出ないまま ゆうべ この動画を見つけましてね。」

動画・安部『取れたか!?』。

荒巻「これ見てたら 何か もう… 切なくなっちゃって。」

回想

安部「アキちゃん! 取れたか!?」

アキ「取れた!」

安部「取った! アキちゃん ウニ取った!」

夏「ハハハハ!」

春子「何 取ったの? 取ったの? ちょっと見して! ちょっと どいて どいて。」

病院

夏「もういいど。」

春子「え?」

夏「東京さ帰っていいど。 春子 世話になったな。」

春子「まだ いるよ。」

夏「なすて?」

春子「東京帰ったって どうせ 仕事ないしさ。 はい どうぞ。」

夏「おっ。」

東京EDOシアター
奈落

(足音)

河島「お待たせ。 小野寺。」

小野寺「はい。」

河島「今日は もう帰っていい。 天野。」

アキ「はい。」

河島「太巻さんが呼んでる。」

小野寺「ホントだ。 ちょっと うれしい。」

アキ「ヘヘヘッ。」

小野寺「おめでとう。」

アキ「ありがとう。」

社長室

荒巻「おめでとう 天野。」

アキ「よろしぐお願いします!」

鈴鹿「こちらこそ よろしく。」

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