連続テレビ小説「あまちゃん」141回「おら、やっぱりこの海が好きだ!」

北三陸駅

アキ「じぇじぇ~。」

純喫茶・アイドル

黒川「噂は ホントだったんですね。 お二人が ご夫婦だったという…。」

水口「始まったから切るね。」

荒巻「内縁 内縁 内縁ですけどね。」

鈴鹿「役所に届きは出してなかったの。」

春子「いつから?」

鈴鹿「エヘヘヘッ いつからにする?」

春子「『いつからにする?』じゃなくて 事実を話して下さい。」

鈴鹿「でも 社長 女優として イメージがありますから。 春子 それは 私が考えますから まずは 本当の話を。」

荒巻「彼女とは事務所を立ち上げた時 つまり 君が 僕に愛蒼を尽かして 田舎に帰ると言った日。」

黒川「僕が引き止めた時だ…。」

春子「平成元年?」

荒巻「平成元年 平成元年。」

鈴鹿「覚えやすいんです。」

荒巻「携帯電話が バカでかかったよね。」

<会話が途切れたので 平成元年にヒット曲を お楽しみください>

回想

♬『あなたの胸に狂いながら こわれてしまいたくなる』

♬『ダイアモンドだね Ah(Ah) いくつかの場面』

♬『走る走る俺たち 流れる汗も そのままに』

回想終了

鈴鹿「これまでも何度か 話す機会は あったんです。 ちゃんとしようっていうか 式を挙げて ブーケもトスして 新婚旅行も行って…。」

荒巻「やるからには大きく スポーツ新聞の 1面も飾りたいですし 式も生中継したですし 司会は 徳光さんに 面白くやって頂きたいし ブーケも KABA.ちゃんに 面白く キャッチして頂きたいし ハワイもね 行くなら 改変期に特番絡めてと…。」

鈴鹿「根っからのプロデューサーなの。」

荒巻「このまま ズルズル引き延ばしても 駄目だと思って 10年ほど前にね 会場を押さえたんですが その日 たまたま他局で アントニオ猪木が 上空3,000mから スカイダイビングをするという事で…。」

甲斐「国立競技場え 見たよ テレビで。」

水口「マスター。」

甲斐「ごめん もう大丈夫。」

荒巻「よりにもよって アントニオ猪木の晴れの舞台の日に かぶってしまうのって…。」

春子「それが どうして このタイミングで?」

鈴鹿「やはり 震災の影響ですよね。」

春子「何でもかんでも…。」

鈴鹿「え?」

春子「ううん 続けて。」

鈴鹿「あのように未曾有の災害を経て 当たり前に 昨日と同じ明日が 來る訳じゃないって 私も彼も考えて 被災地を回って できる限りの事をして ふと 我に返って 残りの人生を想像した時に… 何だろ? フフフフフッ。 そばに いてほしいなって 思ったんです。」

荒巻「お互い 自然に そう思えたんです。」

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