袖が浜漁協 仮事務所
アキ「ねえねえ 安部ちゃんの車あったよ!」
(笑い声)
安部「アキちゃん ただいま。」
アキ「なして… 安部ちゃん なして?」
かつ枝「アキの事が心配で お盆まで待てなかったんだと。」
安部「違う違う。 3年頑張って 当初の目標も達成できたし。」
花巻「100万食 売り切ったんだと。」
アキ「じぇじぇじぇじぇ!」
安部「そばと うどんも入れてな! 安部小百合 晴れて まめぶ大使 卒業です。」
長内「お疲れさま!」
弥生「よくやった!」
長内「よく頑張ったな 安部ちゃん!」
アキ「すげえな 安部ちゃん かっけえよ。」
安部「やめてよ 恥ずかしい。」
アキ「おら 誇りに思うど。 安部ちゃんが おらの落ち武者だったなんて。」
安部「影武者ね 影武者。 落ち武者なんか やってないから。」
長内「どってでもいいべ。」
安部「いぐないよ。 もう二十歳になるのに 影武者と落ち武者の違いも 分からないなんて そんなの恥ずかしいよ。」
アキ「ごめん…。」
安部「流されちゃったんだね 海女カフェ。」
美寿々「そうか 3年前は まだ ねがったもんなあ。」
弥生「何だか 遠い昔みたいな気 するな。」
安部「見たかったなあ…。 アキちゃんの つくった海女カフェ。」
アキ「見れるべ。 おらが もう一回 海女カフェつくる! そこで 安部ちゃんに まめぶ作ってもらう。 花巻さんと2人で お代わり自由の まめぶバー やってもらう。 こき使ってやる!」
(笑い声)
安部「頼もしいこと!」
浜
<アキは 決意を新たにしました。 安部ちゃん ユイちゃん 夏ばっぱ 町の みんなが 笑顔になれるように ここに もう一度 海女カフェをつくるんだ。 そのためには 客を呼ばなくては。 すっかり ウニが減ってしまった 袖が浜の海を どうにか 元に戻さなくては>
アキ「やるど~!」
「頑張ってね~!」
<お盆を待たずに 北三陸を訪れた者が もう一人いました>
北三陸駅
(ドアベル)
ユイ「すいません どいて下さい。 あ~ 重い。 どっこいしょ。」
種市「ユイ。 ただいま。」
ユイ「お帰り。」