連続テレビ小説「あまちゃん」145回「おらたち、いつでも夢を」

車庫

<そこは 北三陸鉄道リアス線の車庫。 3月11日以降 運行が ストップして 出番を失った車両が 多く眠っています>

ユイ「ねえ ここ来た事ある?」

アキ「種市先輩と…。」

回想

アキ「その火を飛び越えてこいって 意味ですよね?」

種市「駄目だ! やめろ 來るな!」

アキ「先輩~!」

回想終了

アキ「恥ずかしい…。」

ユイ「そのあと 映画で そういうシーンやったんでしょ?」

アキ「ああ やったね。」

ユイ「すごいよ アキちゃん。 夢かなえてるよ。」

アキ「いやいや…。」

ユイ「私 アキちゃんと友達で よかった。」

アキ「え?」

ユイ「これからも仲良くしてね。」

<重っ… 何か 分からないけど 重っ! うれしさより 重圧感に 息がつまりそうなアキでした>

アキ「あっ これ お座敷列車! んだべ? そうだよね!」

ユイ「懐かしいね。」

アキ「うん。 やっぱり おら 北鉄が好きだ。 ユイちゃんと 初めて会ったのも 北鉄だったし。 ウニ丼 売ったり ウニ丼 食ったり…。」

ユイ「駅で けんかしたりね。」

アキ「ああ お座敷列車の直前な。」

ユイ「あん時 ごめんね。 …っていうか 私にとって 青春の1ページになっちゃった。」

<重っ! どこから攻めても重っ!>

アキ「ユイちゃん?」

ユイ「これ 私が閉じ込められた車両。 あれから乗れなくなったの 北鉄。」

回想

大吉「止めろ! ブレーキ ブレーキ!」

無線・吉田『ブレーキ ブレーキ! 止めろ!』。

回想終了

ユイ「震災から 5日で 走りだしたんだけど 無理だった。 今は もう平気だけど。」

アキ「ユイちゃん!?」

回想

大吉「ユイちゃん 見ては駄目だ。」

ユイ「もう遅い。」

回想終了

スナック・リアス

大吉「あん時のユイちゃんの表情 今も 目に焼き付いてる。 何が起きたのか 分からねえのに もう諦めてるような なんとも言えねえ顔だった。」

水口「そうだったんですか。」

大吉「だからよ そのユイちゃんを 引っ張り出して お座敷列車やろうなんて たやすい事じゃねえぞ ミズタク。」

吉田「んだ。 あのヌメッとした テレビ局のディレクターですら どうにもなんねがったんだから。」

菅原「それでも やるべって言うんだったら 青年部が全力で バックアップするべ。 なあ 足立君?」

ヒロシ「はい。 最終的には 兄として 俺が説得しますよ。」

池田「その一部始終を ヌメ~ッと撮らせて頂きたいなあ。」

安部「あれ 水口さんは!?」

美寿々「帰ったよ。 今晩中に 勉さんに挨拶したいって。」

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